2006年 8月5日 (土) 

       

■  〈岩手公園の愛称〉命名の判断は市に 懇話会は具体案示さず  

 盛岡市の第3回岩手公園愛称検討懇話会(座長・望月善次岩手大教育学部教授、委員9人)は4日、同市役所で開かれた。愛称案は絞り込まず、愛称命名に関する留意点をまとめて終結した。これによって命名は市当局の判断にゆだねられるが、谷藤市長は愛称選定に強い意思を示している。懇話会は9日に谷藤裕明市長へ留意点を報告する。

 報告の内容は@懇話会として市民の広い関心を集められたので今後愛称命名の有無にかかわらず市当局は真摯(しんし)に受け止め対応することA愛称の必要性や公園の範囲など市民への周知徹底を図ることBどんな愛称でも岩手公園の活用と復元への市のスタンス、景観への対応を検討すること|。

  副座長の寺井委員は「市民から募集した意見34件について市は賛成18件、反対11件、その他5件としている。わたしは賛成・反対ともに17件と解釈する。その他は疑問や慎重論だし、賛成意見の中にも微妙なものがある」と述べた。

  林晶子委員は「岩手公園を全国に発信しようと愛称を付けることになり、注目され、新しいことを始めるなら今だとの思いに変わりはない。急がずにもう少し時間を掛けてもいいと思う。よいアイデアも出るのでは」とやや慎重姿勢を示した。

  懇話会は、賛成意見は多いが慎重論や観光客が正式名称と勘違いするなどの混乱を避けるよう求める声が出ており、その点を考えれば活用策や市民への周知徹底のない「中身抜きの愛称付けでは困る」(望月座長)と指摘。これらを解消すれば混乱は回避できるとしている。

  望月座長は議論の結論として「懇話会として愛称案は絞らない」との姿勢を表明し、理解を求めた。

  城復元による「盛岡城公園」を愛称案に推す藤原誠市委員は「当初は愛称案をまとめると思っていた…。残念ながらまとめられなかったということか。本来愛称案を絞るべきだったのではないか。判断するときに谷藤市長も迷うだろう」と疑問の声を挙げた。

  嶋千秋委員は「公園の歴史的経緯の顕彰のためにも愛称を付ける。それをどう生かすかはこれからのこと」と結論を支持した。

  新沼正博市都市整備部長は「愛称以外にもっと考えるべきことがあった。真摯に受け止め岩手公園、盛岡城跡を含めたまちづくりに努めたい」と述べた。

  市は懇話会の報告を受け、今月中に庁内組織の政策形成推進会議で市としての方針を決め、市議会の意見を踏まえて市として愛称命名の有無を含めて最終決定する方針。





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