2006年 8月9日 (水)
■ 二重の安全対策施していないプールの使用中止を要請 国の通知受けて県教委
使用中止の赤旗が立てられ誰もいないプール(盛岡市)
県教委は8日、排(環)水口に吸い込み防止金具を設置するなど二重の安全対策がなされていないプールについて、必要な措置がとられるまでの間、使用を中止するよう求める通知を各市町村教委と県立学校に送った。前日の文部科学省の通知を受けたもの。安全確保のための応急措置がとられた場合は使用を継続できるとしているが、国の言う応急措置の内容がはっきりしないため各市町村で対応は分かれた。
盛岡市教委は同日、吸い込み防止金具が設置されていなかった小学校16校、中学校6校のプールの使用を急きょ中止した。来シーズンまでにすべてのプールに吸い込み防止金具を取り付ける方針。実際に工事に着手した場合はプールの水抜きや工事後の水張りに数日間はかかるため、今シーズンの使用が難しくなる可能性があるという。監視員の増員などソフト面での対応が「応急措置」として認められれば使用を再開したいとしている。
いずれのプールも排(環)水口のふたはボルトなどで固定されており、埼玉県ふじみ野市で女児が死亡した事故後の安全点検でも問題はなかったが、通知を受け対応を強化した。
排水口のふたの固定が不十分で改修工事に着手した生出小プールは11日に使用を再開できる見通し。総合プールのサブプールと飛び込みプールは8日までの再調査で吸い込み防止金具の設置を確認したため通常通り営業する。高松の幼児プールは使用を中止し、学校プールと同様の対応をとることを決めた。
前日までは吸い込み防止金具が設置されていないプールでも、チェック体制を強化した上で今シーズンは使用を継続する方針が示されていたため、各学校などでは午前中、急きょ、各家庭に使用中止を伝えるなど対応に追われた。
市役所都南分庁舎では同日午後、プールの使用中止の対象となった学校長を集めた緊急の会議が開かれ、八巻恒雄教育長がこれまでの経緯を説明。「子供の安全を重視して判断した。保護者や地域への説明を徹底してほしい」と協力を求めた。
出席した学校長らからは「プールが使えないのは残念だが子供の安全のためには仕方がない」との声の一方、「排水口の構造上、吸い込まれる心配は絶対と言っていいほどない。二重の吸い込み防止金具がないだけで使用中止になるのは納得できない」「方針がくるくる変わるので保護者や地域への説明に苦慮している」との意見もあった。
一方、11の小中学校プールで排水口の吸い込み防止金具が設置されていなかった雫石町教委は、毎朝の点検を徹底し監視員を排水口近くに配置する措置をとった上で今シーズンの継続使用を決めた。吸い込み防止金具はシーズン終了後に整備する。
矢巾町教委は4つの小中学校のプールの使用を中止し、今週いっぱいをめどに吸い込み防止金具を設置する予定で進めている。
滝沢村教委は再調査で、中学校1校でふたの固定がなく、吸い込み防止金具もなかったことが判明
。吸い込み防止金具は小学校1校と中学校1校で設置されていなかった。これらのプールについては、既に水を抜き工事を進めている。
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