2006年 8月9日 (水) 

       

■  08年度に津志田、09年度になかの 盛岡市が保育所民営化計画   

 盛岡市は行財政構造改革の一環として掲げる市立保育所の民営化計画を8日、公表した。市立保育所18カ所のうち06〜10年度までの第1次計画で、08年度に同市三本柳の津志田保育園、09年度に同市東中野のなかの保育園(各定員90人)を民営化。延長保育など特別保育が導入される。残る保育所も5年単位で計画を立てて段階的に民営化する方針。10日以降、保護者や地域住民、職員、市職労に説明していく。

  市保健福祉部によると、計画では施設の設置・運営を民間が行う民間移管方式を採用。土地は10年間無償で貸し付け、建物・備品、工作物は無償譲渡する。建物が国の財産処分制限期間を超えている場合、建て替えは民間に建設してもらい、国の交付金事業で補助する。

  移管先は公募により、社会福祉法人とそれに類する法人を選定する。応募資格は県内に本部があり、認可保育所を設置運営している実績があること。選定委員会で協議後、谷藤裕明市長が最終決定する。

  移管先の職員は、園長が社会福祉事業に従事した経験5年以上の者とし、保育士のうち最低1人はキャリア10年以上、3分の1以上はキャリア5年以上と定めている。乳児保育を行う場合は看護師、栄養士、必要な調理員の配置も義務づけるなど、各種の運営条件を設けている。

  特別保育事業として▽最低限午後8時までの延長保育▽市と協議のうえ、一時保育、休日保育の実施▽集団保育の必要な障害を持つ子供の原則受け入れ|も導入される。

  今回示された民営化保育所2カ所のうち津志田保育所は、1970年(昭和45年)4月設置、89年に改築された。敷地面積3656平方b、建築面積601平方b。対象に選定された理由は@都南地区で乳児保育の需要が高いA園庭が広く乳児保育のための乳児、ほふく室などの整備が可能B今後も保育需要が見込める|ため。

  なかの保育園は70年5月に設置。敷地面積1500平方b、建築面積422平方b。乳児保育の需要や近接の住宅開発で保育需要の増加が見込めるなどが理由になっている。

  施設が老朽化しており、建て替えが必要で、近接する市所有の旧東北農試試験地3千平方bを貸し付け、改築してもらう。仮に工事費が2億円の場合、交付金事業で国が対象経費のうち6千万円、市が3千万円を補助。移管先は3千万円の負担になるが、市は何らかの方法でこの部分を負担し、残る対象外費用8千万円のみを負担してもらう考え。

  市は市職労に10日、保護者には19日に説明会を開き、その後も移管計画の策定に伴い説明していく考え。

  11〜15年度の第2次計画は09年度に策定される。民営化される対象保育所は民間移管される最低1年前までに公表される。待機児童数や施設設備、就学前児童数、特別保育のニーズなどを考慮し
て判断されるという。

  市立保育所の職員は退職者不補充を原則とし、民営化される保育所に勤務する職員は他の部署に配置換えするなどしていく。

  市職労はこれまで市へ事前説明や団体交渉を申し入れたが、8日の市議会議員全員協議会で公表されるまで情報提供を受けなかった。10日、民営化について会見する予定。 

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