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七瀧神社を前に権現さまを持つ中坪さん
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盛岡市上米内の七瀧神社で8日、約40年ぶりに権現さまを奉納した神楽が行われた。七瀧神社は米内川の中流の名乗沢地区にある古いほこら。上米内白石に住む中坪賢蔵さん(76)が大切に守ってきた「白石の大権現」が、歳月を経て神社に帰ってきた。
中坪さんによると戦前は毎年、権現さまの神楽を奉納していたが、戦争で中断した。戦後は神楽を踊る人が減って形ばかりに。それも昭和40年代には絶えた。同日は中坪さんが若いころの記憶を頼りに神楽ばやしを復活し、集まった地域住民に昔をしのばせた。
権現さまは300年か400年前のものという。言い伝えによると最初に置いてあった下米内の落合のほこらが火事で焼け、権現さまが残った。早池峰の山伏に「すごい権現さまなので大切にするように」申し渡された。維新後も白石の大権現として守り伝えられ、明治初年に上米内村社となった七瀧神社で毎年、権現さまの神楽を奉納していた。
1941年から戦争が激しくなり、神楽の担い手が兵隊に取られて戦後は継続が困難になった。
中坪さんは「1935年に上の橋ができたとき権現さまが渡り初めをしたし、内丸座で公演をしたという。何十年と権現さまを預かってきた者として、今後どうするか仲間で話し合った。権現さまのいわれを分かっている者がいるうちに博物館に納めて、ずっと伝えていくようにしたい。その前にゆかりのあるこの神社に権現さまを奉納したかった。神楽はもう踊れないので、覚えているおはやしを演奏した」と話した。
同日は約50人が集まって神事を行った。中坪さんが権現さまの言い伝えを説明したあと袖上勝郎さん(77)と太鼓や鉦(かね)を打ち鳴らし境内に約40年ぶりのおはやしが響いた。続いて庄ケ畑伝統さんさが奉納され夏祭り気分いっぱい。権現さまのお帰りを喜んだ。
地域住民の岩崎正さんは「ここはおいしいわき水をくみに来る神社。きょうは40人も50人も思ったより集まってもらえたので、これを機会に来年から8月8日にはお祭りをやりたい」と話し、本格的な夏祭り復活のきっかけにと思っている。
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