2006年 8月18日 (金) 

       

■  盛岡天満宮の狛犬が南部鉄器に 啄木生誕120年にちなんで 

     
  文化地層研究会が発売した南部鉄器製のミニチュア「天神様の狛犬」  
 
文化地層研究会が発売した南部鉄器製のミニチュア「天神様の狛犬」
 
  ユーモラスな造形でファンの多い盛岡天満宮の狛犬(こまいぬ)が南部鉄器になった。盛岡を中心に活動する市民グループ文化地層研究会(高橋智代表)が石川啄木生誕120年にちなんで企画、限定200組で市内で販売している。

 南部鉄器製のミニチュア「天神様の狛犬」は体長約45ミリ、高さ約25ミリで、盛岡天満宮の鳥居をくぐり社前参道の両側に鎮座する「あうん」の一対の狛犬がモデル。天神様の狛犬は1903(明治36)年、高畑源次郎という人が病気の回復を祈願しかなえられた礼に奉納したと伝えられる。

  高畑自らが彫ったという石彫。その風ぼうは、デフォルメされ、愛きょうのある表情と人なつっこい体つき。庶民的な雰囲気で、市民の人気は根強い。

  盛岡天満宮のある天神山は啄木も気に入ってよく訪れた場所。啄木が見たころは地面に直接置かれ、啄木は天神様の狛犬のことを石馬と呼んでいた。啄木が発刊した文芸誌「小天地」所収の「公孫樹(いちょう)」という短歌10首の中に石馬が出てくる歌があり、1833年に据えられた台座にその2首の歌がはめ込まれた。

  高橋代表は「今年は啄木の生誕120年ということと戌(いぬ)年であることから、啄木も戌年だったことを踏まえて考えた。一方で南部鉄器は盛岡の特産だが、風鈴などでは盛岡のものだと分からない。盛岡らしい題材をと啄木にちなんだ天神様の狛犬を選んだ」と話す。

  南部鉄器でもミニチュアなら重さも気にならず、しかも盛岡や啄木にゆかりのものとなれば、市民ばかりか観光客からも関心を集めそうだ。

  製作したのは釜定工房(同市紺屋町2の5)の宮伸穂さん。鋳造では4つ足は型抜きが難しいと言われるが、天神様の狛犬の「あ」と「うん」がうり二つに出来上がった。

  販売は一対で定価3200円。釜定工房のほか、もりおか啄木・賢治青春館(同市中ノ橋通1の1の25)と紅茶の店しゅん(同市中ノ橋通1の3の15)の3カ所で扱っている。


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