2006年 9月1日 (金) 

       

■  谷藤盛岡市政、残り任期は1年に 3年間「財政再建で成果」強調   

     
  自身の就任丸3年を振り返り、残任期1年の抱負を語る谷藤市長  
 
自身の就任丸3年を振り返り、残任期1年の抱負を語る谷藤市長
 

 盛岡市の谷藤裕明市長(56)は1日で就任丸3年を迎えた。8月31日の会見で行財政構造改革や市民協働のまちづくりに取り組んだこれまでを「一層努力しないといけない課題もあるが、各種施策については合格点をいただいているのではないか」と自信を見せた。任期残り1年となり「就任に際し、市民と約束した元気なまち盛岡の推進に今後とも傾注したい」と意欲を語ったが、自身の再選については言及しなかった。

 谷藤市長は「予想以上に厳しい財政事情の下で、自立した財政基盤構築と将来世代に責任の持てる行財政づくりに取り組むとともに、市民本意の市民起点によるまちづくりの推進を念頭に、市民協働の活力あるまちづくりに全力を挙げてきた」と3年間を振り返った。


  具体的な施策として04年度からの市行財政構造改革で公共事業の4割削減、民間委託などの推進、職員の定員削減や給料の適正化・削減などに取り組んだ点を強調。市政の透明性を確保し、外部監査制度の導入を図り、優先度評価で各種施策の推進を図ってきた点にも触れた。

  「各方面に痛みを伴うものだったが市民や関係者の協力をいただきながら当面の危機的状況(財政再建団体転落)を脱することができた」「06年度は集中的な取り組みの最終年度になるが、改革のスピードを緩めることなく推進したい」と述べた。

  庁内の意識改革にも触れ「わたしから見て以前より一歩踏み出してきた。地域課題や地域の活性化について以前より前向きになって、市民の中に入っていくようになった。そういう意味で改革は内部、外部どっちということではなく連動している」と分析し、協働のまちづくりにつながったと主張する。

  また▽産業振興による安定的な雇用の場の創出▽玉山村との合併や新しい総合計画の策定など緊急かつ重要な市政課題への対応▽盛岡ブランド、花と緑のガーデン都市づくり−も実績として挙げた。

  総仕上げとなる残り1年間については「希望の持てる地域社会を築いていく体制」づくりへ、07年度からの第2次行財政構造改革の方針および実施計画を策定する。

  「合併した玉山村との新市建設計画の着実な推進、盛岡の魅力が総合的にアップするよう各種施策に取り組み、一日も早い一体感醸成と住民福祉の向上にも努めたい」とも述べた。

  個別施策についても▽08年度の中核市移行▽中心市街地の活性化▽企業立地や産学官連携強化による雇用の場の確保▽盛岡ブランドの一層の推進▽中央卸売市場や市立病院改革−に取り組むと宣言。

  任期残り1年を切り、注目されるのは自身の去就。来年度からの第2次行財政構造改革や08年度の中核市移行など任期後に控える重要懸案への意欲はおう盛で、協働のまちづくりについても「もっと掘り下げていく」と抱負を語るが、進退には言及していない。

  市議会でも「谷藤市政の分析はこれから」という声もあり、市長選については周辺でも話題には上っていないようだ。政党による独次候補擁立の動きもあるが、県政界や市議会勢力図の変動が想定される来春の統一地方選の知事選や市議選などが終わるまで、具体的な動きが出ないとの観測もある。


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