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明治のハイカラな盛岡を再現しているもりおか啄木・賢治青春館
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11月5日まで開催中の啄木生誕120周年記念4館合同企画「ザ・啄木展」(啄木・賢治生誕記念事業実行委員会など主催)は、盛岡市内4館が初めて共同で企画。啄木展は各館の特色を生かし、人間・石川啄木を多面的にとらえている。各館のトピックを紹介する。
「啄木が青春時代を過ごした盛岡を体感してほしい」−盛岡市中ノ橋通1丁目のもりおか啄木・賢治青春館(中村光紀館長)は「啄木と明治の盛岡」と題し、明治30年代の盛岡を再現した。
会場には、啄木の小説にも登場するせんべいの焼けるにおいが漂い、さりげなく聞こえてくる盛岡弁の会話も耳に懐かしい。
中村館長は「いわば2003年に開いたぼくらの時代展(昭和30年代テーマ)の明治版。音・においなどを含めて五感で楽しんでほしい」と話す。
明治のハイカラな盛岡を再現したような全体のイメージは、啄木の小説「葬列」(明治39年〈1906年〉「明星」発表)を基に門屋光昭さん(盛岡大教授)、山本玲子さん(石川啄木記念館学芸員)が監修した。同小説は当時の盛岡の情景が描かれていることでも知られる。
街の一角にある「理髪床(理容床)」。小説「葬列」で啄木は「盛岡の街々を彷徨(さまよ)ふこと半日ならば、必ず何街(どこ)かの理髪床(りはつどこ)の前に、銀杏髷(いちょうまげ)に結った丸顔の十七八が立って居て、そして、中なる剃手(そりて)と次の如き会話を交ふるを聞くであらう。」と述べている。
明治30年代の盛岡には既に多くの理髪業があった思われ、啄木の小説「天鵞絨(ビロード)」(大正8年・1919年新潮社版「啄木全集・第1巻」収録)では、渋民村で理髪店(とこや)を営む「源助さん」がストーリーの中心になっている。
「見た事もない白い瀬戸の把手(とって)を上に捻り下に捻り、やっとすこし入り口の扉(と)を開けては、いろんな道具の整然(きちん)と列べられた室(へや)の中を覗いたものだ−」
啄木の目に映った理髪店は少年の心を躍らせるものだったようだ。
4館をめぐるスタートとして啄木の青春の背景を感じてみるのも、往時の盛岡に出会うために足を運ぶのもいい。
入場料は一般300円(高校生以上)、1階常設展示室は無料。4館共通券は一般当日800円(高校生以上)・子供当日300円。休館日は9月12日、10月10日。
問い合わせは、もりおか啄木・賢治青春館(電話604−8900)まで。
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