2006年 9月4日 (月) 

       

■  ゆかりの物故作家の作品を中心に 素描と版画展 

     
  舟越保武の「アトリエのたつこ像」  
 
舟越保武の「アトリエのたつこ像」
 

 盛岡市内丸のMORIOKA第一画廊で9日まで「素描と版画」展が開かれている。19世紀から20世紀にかけて活躍した、県ゆかりの物故作家の作品を中心に34点が展示されている。(文中敬称略)

  「アトリエのたつこ像」は、舟越保武(1912〜2002年)のデッサン。田沢湖畔に立つ同像は、1968年(昭和43年)に除幕されたが、舟越は塑像の状態の自作を、アトリエの様子とともに描いた。

  彫刻家にとってのデッサンは普通、彫刻する前に描くもの。本作品は立体化した後の自作をさらにデッサンした、きわめて珍しい作品だ。

  同画廊で初めての展示となるのは中井汲泉(1892〜1970年)の作品。京都生まれの中井は、1929年から43年まで盛岡中学(現盛岡一高)で図画を教えた。同校退職後も盛岡に住んだが、57年に京都に戻った。

  盛岡では郷土玩具の創作や染絵などに取り組み「大津絵」のような民俗絵画「南部絵」の普及のために尽力した。

  今展には中井の絵画作品を展示。「花笠」は華やかな笠をかぶった少女が踊る様子を描いた作品。流麗な線と柔らかい色彩が、少女の笑顔を彩っている。

 

     
  中井汲泉の「花笠」  
 
中井汲泉の「花笠」
 



  このほか、松本竣介や高橋忠弥、深澤省三・紅子の素描や版画なども展示している。
午前10時から午後6時半まで。


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