2006年 9月5日 (火) 

       

■  一緒に歌う歌がある 難病連合唱団が初めてのコンサート 

     
  ふれあいランド祭で初舞台を踏んだ「ふれあいコール」  
 
ふれあいランド祭で初舞台を踏んだ「ふれあいコール」
 

 ふれあいランド祭(同実行委員会などが主催)が3日、同市三本柳のふれあいランド岩手で開かれた。6月に全国で初めて結成された県難病団体連絡協議会合唱団「ふれあいコール」は、同祭の中で初舞台を踏み、オリジナル曲「たとえば花のように」を熱唱。会場をわかせた。団長は、脊髄(せきずい)疾患のHAMという病気を患う菊地健治さん。県難病連を通して団員を呼び掛けたところ、筋ジストロフィーや脊髄小脳変性症など重い病気と闘う患者8人とその家族ら、20代から60代まで16人が集まった。

 6月以降、月に2回、同会場で練習を続けてきた。

  団の結成にあたり、菊地さんがオリジナル曲を作詞作曲。歌詞には「病気でなくても、若い人からお年寄りまで皆それぞれ、いろいろな悩みを抱えている。お互いの立場で頑張っていこうという気持ちを込めた」という。同団を指導する西野孝敏さんが2部合唱に、菊地さんの妻でピアノ教師の幸子さんが編曲して仕上げた。

  当日、男性はそろいのちょうネクタイに黒のズボン、女性は白いブラウスに黒のロングスカート姿で登場。伴奏は菊地さんの息子の祐輔さんが担当。菊地さんの指揮で、心を一つに初めての舞台を楽しんだ。

  筋萎(い)縮性側索硬化症を患い、話すことができない大澤武仁さんもメンバーの一人。声は出せなくても、皆と一緒に最後まで歌い切った。

  大澤さんは、ボードに書かれた五十音の文字を目で追う動きで、自分の感情を表現することができる。演奏後、感想を尋ねると「歌えないけど、まざっているとパワーをもらって、落ち込むのを忘れます」と話してくれた。

  菊地さんは「声が出なくても、気持ちで歌っている。大澤さんの魂の叫びが皆さんにも伝わったと思う。自分たちはテクニックはほかの合唱団にはかなわないが、強い思いでこれからもやっていきたい」と言う。

  「難病を患っている人は、働きたくても働けず、学校に行きたくても行けない。自宅でもんもんとしていると落ち込んでくるが、音楽は人の心を高めたり、救ってくれたりする。歌がわたしたちの一つの生きがいになっている」と話す。

  現在の目標は、3年後に海外公演を行うこと。「夢ではなくて実現したい。外国に行って音楽で交流活動をしたい」と思っている。

  同合唱団では12月10日、同会場で行われるクリスマスコンサートに出演する予定。同曲のCDは、希望者に無料で配布する。問い合わせは県難病連事務局(電話番号019−614−0711)まで。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします