2006年 9月5日 (火) 

       

■  内省から希望へ 鈴木理恵さんがコンサート 

     
  鈴木理恵さんのコンサート  
 
鈴木理恵さんのコンサート
 

 盛岡市出身で現在はウィーン在住のピアニスト、鈴木理恵さんのコンサート「内省から希望へ」(日本基督教団内丸教会などが主催)が2日、同市大沢川原の善隣館で開かれた。100人以上の観客が集まり、鈴木さんの解説付きのコンサートを楽しんだ。

  大バッハの次男、C・Ph・E・バッハが最晩年に作曲した「ファンタジー嬰ヘ短調」で開幕。「自分を省みる音を通して、メランコリックに思いを広げている曲」と、テーマの「内省」を表した。

  モーツァルトの「ソナタ〜トルコ行進曲のついた〜作品331イ長調」に続き、ショパンの作品3曲を披露。

  長くフランスで暮らし、古里のポーランドに思いをはせたショパンに、盛岡を離れて外国生活が長くなった自身の気持ちを重ねた。

  以前、鈴木さんがポーランドを訪れたときに、民族音楽とダンスに触れたというエピソードを紹介。ゆっくりと優雅に始まった曲のテンポがだんだん速くなり、本能のままのダンスへ。

  鈴木さんが感じた「せつな的なもの」は、大国の支配を受け続けてきた小国の悲しみ。それがショパンの音楽にも表れていると解説した。

  テーマ「希望」を表す最後の曲は「バルカローレ(舟歌)・作品60」(ショパン作曲)。ベニスのゴンドラのリズムに乗って、船頭が歌を紡いでいく曲。もともとショパンはイタリア音楽があまり好きではなかったが、いろいろな不幸が重なり「明るさを求めたのかな」と分析する。

  「この曲の中間部に希望のモチーフが出てくる。ショパンが最晩年の厳しい状況で、イタリアの明るさから希望を見いだしたとしたら、救われる思いがする」と話した。


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