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深沢省三の「けらを着た雫石あねこ」(水彩、1971年、岩手日報社蔵) |
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「深沢省三、紅子〜青の表情〜展」が、盛岡市紺屋町の深沢紅子野の花美術館で開かれている。青をキーワードに、同館学芸員が選んだ14点の油彩や水彩を展示。同じ色彩を通して、それぞれの独自の世界と共通点を探る試みだ。
2人とも作品の中で青を多く使ったが、特に省三は仏像を描いた作品に「青の世界」(ガッシュ、制作年代不詳、個人蔵)と名付けているように、深い思い入れがあったようだ。
「けらを着た雫石あねこ」(水彩、1971年、岩手日報社蔵)では、濃紺のかすりの衣装にけらを重ねた女性のかれんな美しさを、澄んだ青で表現。「鵜(う)のいる海」(油彩、画布、62年、同社蔵)では、荒々しい海の風景を大胆な筆致で切り取っている。
紅子の作品の中で、同館初展示となったのは「窓辺の少女」(油彩、画布、50年、個人蔵)。50年代の紅子の作品は、人物の輪郭をはっきりと描いたものが多い。同作品でもしっかりした輪郭と、大きく描かれた手に安定感が感じられる。洋服と壁の部分の青が画面を引き締めている。
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深沢紅子の「窓辺の少女」(油彩、画布、1950年、個人蔵)
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100号の「樹下」(油彩、画布、69年、盛岡市蔵)は、今展の中で一番大きな作品。森の中にたたずむはだしの少女。ワンピースと樹木の陰に使われた青が、周りを取り囲むグリーンのアクセントになっている。
学芸員の伊豆倉央子さんは「紅子の青は温かみがあり、静かで落ち着いた色。省三はみずみずしくて深い青を使っているところに違いがある」と話していた。
「省三童画−宮沢賢治『種山ケ原』と秋の野の花展」も同時開催している。
12月6日まで。午前10時から午後6時(入館は同5時半)まで。入館料は大人500円、高校、大学生300円、小中学生200円。月曜日休館(祝祭日の場合はその翌日)。
同館では第3回花を描く展の作品を公募している。申し込み受け付け期間は14日から10月12日まで。問い合わせは同館(電話番号019−625−6541)まで。
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