2006年 9月9日 (土) 

       

■  盛岡を見舞うツインの衝撃 イオン盛岡南SC15日オープン(上)

 盛岡市本宮地区にイオン盛岡南SC(ショッピングセンター、本社・千葉市、岡田元也社長)が15日にグランドオープンする。敷地面積約7万4千平方メートル、商業施設面積約4万6千平方メートル。核店舗の盛岡南サティと136の専門店が入り、地上4階、地下1階のショッピングモールが誕生する。同市前潟地区のイオン盛岡SC(栗田健二ゼネラルマネージャー、敷地面積約7万4千平方メートル、商業施設面積約4万5千平方メートル)と合わせると、商業施設面積は9万1千平方メートル。盛岡市内の大規模小売店(7月末時点)の総面積の実に36%を占めることになる。イオン盛岡SCの05年度売上高は約215億円。南SCの売上目標額は未発表だが、同規模店舗であることから2店で400億円超は必至。市内の小売販売額約3977億円(04年)の1割強となる。ツイン(2つ)のイオンはどんな展開をするのか。これに市内の商業者や商業団体、市民がどう対応するのか。2つのイオンSC時代の幕明け直前の動きをレポートする。(大森不二夫記者)

 イオン盛岡南SCは、盛岡南サティを核店舗に男性用女性用の衣料品専門店、飲食専門店からエステサロン、書店、カルチャーの専門店まで136店が入居する。うち約60店舗が県内初出店。ここに盛岡市内の老舗がテナントとして入る。

  盛岡南サティは従来のGMS(総合型スーパー店)と違ったライフスタイル提案型のニューGMSを展開する。紳士服、婦人服衣料品売場では、客のライフスタイルや生活シーンに合わせたトータルコーディネートに力を入れる。キッズプラザでは、フジテレビのオリジナルグッズ販売(小売業初登場)やめんこいテレビのグッズなども販売する。

  イオン盛岡SCに入居している会社も数社入り、2つのSCで店舗運営する。スターバックスやサンマルクカフェ、ヴィレッジバンガードなどがそうだ。

  飲食ゾーンでは600席を有する11店舗のフードコートを構える。ダイニング空間でブッフェを楽しめるグランブッフェも並ぶ。岩盤浴のあるスパやインテリア、ペット用品まで扱うサンデーホームシティ盛岡南店などが入る。

  市内からは東山堂、ヒラトヤ、モリタカバン、宝くじ神社、レストラン多賀などがそれぞれ新店舗や新業態店などで出店する。「イオン盛岡SCの売り場も順調に販売実数を伸ばしてきた。人が集まる場所が実数に寄与する。イオン盛岡南SCにも多くの客数が見込める」(宝くじ神社)、「イオン盛岡SCのステーキ専門店ペッパーランチは当社の新業態第1号店。評判が良く順調。その流れに乗りたい」(レストラン多賀)と、出店の動機を話す。

  ヒラトヤでは理容に加え、ヘアケア、ネイルケア、ボディーケアなどのエステを加えた新店舗を運営する。同社営業本部の村岡功本部長は「これまでの理容の進化系で新感覚の店舗の第1号店。時代を先取りした店舗になる。東北では初の業態。従業員教育にも力を入れている」と準備に余念がない。

  同SCの開業を皮切りに、市内では県内や近隣県の小売店が相次いで中型のSC展開などを開業する。大型専門店の新規出店もあり、市内の流通関係者は同SCの開業を契機に市内の小売・流通業の秋の陣が始まると見ている。

  イオンに続き、年内にSC形態で進出する企業はマイヤ(大船渡市、米谷春夫社長)、ユニバース(八戸市、三浦紘一社長)の2社。スーパーを核店舗にしたSC形態が10月以降、相次いでオープンする。

  マイヤは10月中旬、同市西仙北に西仙北SC(敷地面積約2万1千平方メートル、店舗面積約4100平方メートル)を開店予定。市内で2店目の食品スーパーを核に、マツモトキヨシ、100円ショップ、フィットネスクラブ、ランドリー、飲食店などをテナントとして入居させる計画。

  ユニバースは12月上旬、同市津志田の旧市中央卸売市場跡地に建設予定のSCのサンサ(約1万3千平方メートル)に約3650平方メートルの店舗のスーパーを入れる。ほかにドラッグストアや県外書店などが入居の予定。

  同社広報部では「競争にさらされるのは小売りの宿命だが、競争は一層激しくなろう。各店が個性を出し消費者に支持されるしかない。当社は地道に1店1店手がけてきた。既存店も前年並みをクリアしてきた。生鮮が一つの戦いになる」と自信を見せる。

  中小企業診断士協会県支部の宮健支部長は「SC時代の到来。単独店では集客力が弱い。そのため食品スーパーなどを核店舗としたSC型での出店が進もう。既にジョイスは今年度に入り近隣型SCでの店舗を加速化させている。敷地内には駐車場のほかクリーニング、菓子店、ドラッグストアなどがテナントとして入っている。規模の大小はあるがどのSCが集客力があるのか。秋の陣を注視したい」と話す。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします