2006年 10月 3日 (火) 

       

■  〈経済〉遠赤外線で融雪舗装 セイナン工業が開発 

     
  セイナン工業本社ビル前での「ほっとブロック」設置工事  
 
セイナン工業本社ビル前での「ほっとブロック」設置工事
 

 セイナン工業(本社・盛岡市本宮2丁目16の1、小泉貢社長)は遠赤外線を吸収・誘導しやすい舗装材とヒーターを組み合わせた融雪舗装ブロック「ほっとブロック」を開発、販売を開始した。現在、同社の本社ビル周辺の約210平方メートルの舗装工事を進めている。

 遠赤外線を活用することで少ない電力での融雪が可能。ブロックは二重構造となっており、下層はリサイクル材を原料とした特殊コンクリートで断熱性が高く舗装材としての強度も確保。上層は景観舗装材とするための化粧骨材と遠赤外線電磁波を吸収・放射しやすい遠赤外線素子を混合している。

  余熱の必要がなく、温度の立ち上がるスピードも通常の融雪システムよりも速くなっている。ブロック表面にはスリット模様を付けることで表面積を増やし融雪効果を高めているほか、滑り止め効果による歩行の安全性を確保した。

  ブロック化したことで万が一ヒーターの断線が生じた場合にも部分的な取り替えが可能であることから、メンテナンスにかかる手間や交換コストも安価に抑えられる。

  降雪・気温センサーがヒーターを自動制御するため、無駄な電気を使わないようなシステム。使用者は降雪期に電源を入れ、雪が降らない時期に電源を切る以外の操作は必要ない。メンテナンスフリーで高齢者にも簡単に操作することができる。

  ランニングコストを比較すると、50平方メートル当たりの1カ月(降雪250時間)のエネルギー代は2万3373円で、ボイラー方式の約62%、電熱式ヒーター式の約45%となる。

  製品開発では融雪システムは舗装材との関連で消費電力も変わってくることや、基本カラーを5色そろえることで周辺景観にも配慮できることなど、コンクリート製品製造メーカーとしての技術を生かしたものとなっている。

  同社では店舗や福祉施設、病院、一般住宅、バス停など中小規模の融雪での利用を考えており、県内を中心に東北6県から新潟県までを商圏に想定。早期に年間1億円の売り上げ実現を目指したい考え。

  1平方メートル当たりの料金はブロック舗装を含めて約3万5000円程度。設置面積が広くなれば1平方メートル当たりの単価はこれより下がる。

  問い合わせは同社技術営業部(電話019−636−0320、担当川口さん)まで。


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