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前回の続き。花子がお父さんの様子をお母さんに語っている場合に、2通りあります。
@花子はお母さんに「お父さんはいま疲れているよ」と、言った。
A花子はお母さんに、お父さんはいま疲れていると言った。
@はせりふをそのまま伝えています。しかし、Aのほうはお父さんの状況を花子自身の言葉、つまり話し手である自分の言葉に直して説明・報告しています。
日本語の会話(話し言葉)では両者の区別をあまり意識しません。ところが同じ話し言葉レベルでも英語の場合はややこしいのでしたね。
前回お話したように、Aの話法では、この場合のお父さんとは報告者の花子から見て、いわば、ただのfatherではなくて、彼女「花子」のお父さんher fatherであり、「疲れている」のも、花子は過去のこととして報告しているのだからis tiredではなく、was tiredのようにwasにして時間的つじつまを過去時に一貫させなければならないとか、「いま疲れている」の「今」もすでにnowでなくて報告内容の過去時にさかのぼるからthen(その時、当時)だというのです。
花子は母親という相手に語ったのだから、ただsaid toではなく、toldだと考えているのです(前回と一部重複)。
そんなことはほとんど、わたしたち日本人だって分かっています。常識です。でも、いちいちその認識を別の「単語」に転換操作しません。英会話の上手な人はその転換を無意識でできるようになるまで努力した人です。
さて、@の英語は:Hanako said to her mother,“ Dad(my father) is tired now”.
Aの英語は:Hanako told her
mother (that) her father was tired (then).
「then」をかっこにしたのは、機械的な文法操作としては必要でも、実際の会話では「そのとき」の意味が強調されるので言わないことが多い。どうして、英語はこんなふうになるのでしょう?
(言語人文学会顧問)
(英文助言、アラン・ファー岩手大学外国人教師)
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