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中舘夏海さんと「白のフィレンツェ」
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イタリアのフィレンツェ在住の中舘夏海さんの個展が7日まで、盛岡市菜園2丁目のギャラリーラヴィで開かれている。同会場では3年ぶり3回目の個展で、全国4カ所の巡回展。17点のテンペラ新作が展示されている。
「白のフィレンツェ」(2006年)は、20数年ぶりに積雪したフィレンツェの風景を描いた作品。赤茶けた民家の屋根も、街中を走るアルノ川沿いも真っ白に染まった。その珍しい情景を空の青との鮮やかなコントラストで描き出した。
フィレンツェにアトリエを構えるようになって約10年。ずっと見たいと思っていた雪景色は昨年の暮れに実現。朝早く起きてスケッチは間に合ったが、昼前には溶けてしまったという。
武蔵野美術大学時代は日本画を専攻。ポーラ美術振興財団から若手芸術家への助成を受けて97年から1年間、フィレンツェで研修。現地で古典技法の卵黄テンペラに出合った。
「空気の中の水や光の粒子を描きたかった」という中舘さん。山に囲まれた街と広い空。その中を流れるアルノ川とわき上がる雲。この街の中に、自分の描きたいものを見いだした。
訪れたばかりのころは「富岳三十六景」のように川や橋の風景を切り取っていた。現在は日記のように、その瞬間に自分が見た景色を描写。雨の後の雲の表情、季節ごとに変わる夕焼けの色。住むようになって、肌で体験したことが、現在の制作を支えている。
フィレンツェは「時間の流れがゆったりしている」と感じる。「変化が早過ぎる日本の都市部では、合わせるために自分を変えなくてはいけない。フィレンツェは世界遺産の街なので、ゆっくりと変化を味わえる。この10年間、フィレンツェという街に絵を描かせてもらったなとしみじみ感じる」と話していた。
午前11時から午後6時(最終日は同5時)まで。
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