2006年 10月 7日 (土) 

       

■  窓から差し込む光 岩手大学で美術専攻の学生が石井県令邸で作品展   

     
  菊池翔さんの金属工芸作品と、出展している早坂幸子さん(左)、濱千尋さ  
 
菊池翔さんの金属工芸作品と、出展している早坂幸子さん(左)、濱千尋さ
 

 岩大美術専攻の4年生3人による「絵画・金属工芸展」(盛岡市街並み保存活用計画策定協議会などが主催)が9日まで、盛岡市清水町の旧石井県令邸で開かれている。昨年に引き続き2回目。色づき始めたツタが外壁を彩る洋館の1階と2階、屋根裏部屋を利用して絵画や版画、金属工芸作品合わせて約50点を展示している。

  早坂幸子さんは1階の部屋に、サクラをモチーフにした油彩6点を展示。サクラの枝や全体の形から、むだな部分を削除して単純化。雨にぬれたり、風に揺れたりして、さまざまな表情を見せるサクラの気配を、自身の気持ちとともに画面に閉じ込めている。

  同会場に展示することについて、早坂さんは「時間によって窓から差し込む光が変化し、作品の見え方が違ってくるのが面白い」と言う。

  濱千尋さんは2階の2部屋に油彩と版画を展示した。油絵の具とオイルパステルを使用した「あしたの町」は100号の大作。サーカスをイメージした浮き浮きとした雰囲気が伝わってくる作品だ。

  版画は銅版よりも柔らかいアルミ版の上に直接線を引くドライポイントで制作。色をつけずに線だけで表現した方が、イメージが膨らむのではと話す。自身の作品を通して「見る側が自由に想像を膨らませてほしい」という思いが込められている。

  菊池翔さんは金属工芸に取り組む。ブロンズやステンレス、錫(すず)などをろう型鋳造した作品が中心だ。

  円形の香炉「東風」(ろう型鋳造、ブロンズ、自作杢〈もく〉目金)は、果実を思わせる形に1匹のセミを配置した作品。水辺に遊ぶ2羽の鳥が香を支えるブロンズ製「香立て」や、天然木の額に、ブロンズと錫を組み合わせたレリーフ「知恵の木の実」などが展示されている。午前10時から午後6時まで。同市清水町7の51、電話番号651−1606。


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