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藤原嘉藤治の詩から宮澤賢治の本体 |
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第10回藤原嘉藤治パネル展(かとうじ山こだまの会主催)が9日まで、紫波町水分地区のビューガーデン本館2階で開かれている。嘉藤治の文学をテーマに、自筆の詩など16枚のパネルで紹介している。
藤原草郎のペンネームで創作した自筆の詩が数点ある。詩人を自負していた嘉藤治だが、宮澤賢治に手ひどく酷評され、以後ほとんど詩を創作しなくなった。
作品の一つに「宮澤賢治の本体 素朴実在詩 ある日の彼れ」と題した詩がある。
「頑丈な手だ/大きい足だ/三日月がたの眼の扉/まつげが二三本出ている/地球の切れ線の方へと/向いている前歯は/唇でおひかくされるものか/そのゴム靴と古帽子/泥服と手帳/馬鹿ていねいな/あいさつ/ひょうひょうと歩いて/次にわけのわからぬ歌を歌ふ、大きな声を発する」
花巻農学校の教師をしていた賢治の姿がリアルに描かれている。賢治全集の編集に心血を注ぎ、出版後は故郷の紫波町で開拓農民として賢治の精神を実践した。
パネル最後は1971年に雫石町にある拓魂碑前で行われた拓魂祭の祭詞になっている。長文の詩で、波乱に満ちた嘉藤治の人生そのもののようだ。
かとうじ山こだまの会の瀬川正子会長は「賢治と嘉藤治が親友であり、けんか友達でもあったのは2人の感覚が非常に似通っていたから。当時の花巻で賢治の言葉に反応できたのが嘉藤治だったと思う」と話している。
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