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遺品焼却に提供している遠山産業の焼却炉。右側は高橋秀子社長 |
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紫波町遠山にある遠山産業(高橋秀子代表取締役)は、故人の遺品を供養の上で焼却している。昔のように個人の所有物が少なかった時代は、形見として遺族に分けて使い続けられていた。物余りの時代の現代はリフォームして着るにはデザインが古く、置く場所にも困るが、一般ごみと一緒に捨てるには忍びないと悩んでいる人が多いという。高橋社長も同様の経験を持ち、遺族の気持ちがすっきりするようにと同社が所有する焼却炉を提供しようと考えた。広告を出すなどのPRはほとんどしていないが、口コミで広がり毎月数人が遺品を持ち込むという。
同社では一般廃棄物中間処理業者の資格を取得し、昨年9月から遺品処理事業を開始した。高橋社長は「先代社長が亡くなった際、お悔やみを包んでいた香典袋、弔辞など、いつまでも残していてはいけないものなそうですが、清掃工場でほかのごみと一緒に焼くのはちょっとという思いがあった。そういう体験から同様に悩んでいる人のために始めた。できることならいつまでも持っていたいという方もいるでしょうし、どうしてもそういうわけにはいかず、供養してもらえればお金を出してもお願いしたいという人もいる」と話す。
引き受けるのは可燃物に限定。衣類、家具、着物、本、仏壇、民芸品、人形、革靴、アルバム、楽器など。遺族が自ら焼却炉まで運び、炉の点火、焼却まで行う。「遺族の手で行わなければ意味がないとわたしは思っている」と高橋社長。
最も多く持ち込まれるのは仏壇。家の建て替えなどの際に新しく仏壇を買い換えるらしい。ただ、それぞれのお寺で魂抜きをする決まりがある。魂抜きをしないものは引き取らない。形見分けを行わない家もあり、引き取る遺族がないため故人の生前の写真をアルバムごと持ち込んで焼却する例もある。
寺から持ち込まれるものもある。卒塔婆、位牌、ときには骨箱を持ち込まれたこともあった。灰は奥州市のクリーンセンターに運び最終処分する。布団は焼かず、座布団にして寺に寄付される。
高橋社長は「持ち込みする際、名前、住所、電話番号を書いてもらっているが、供養する際には連絡して参加してもらえるようにしている。本当は葬儀後に遺族たちが集まり焼却すれば遺族の方たちも気持ちの整理が付くと思う」と、実際にその場に立ち会うことを勧める。
問い合わせは紫波町遠山字中松原73の1遠山産業、電話は019−676−4111、ファクスは019−676−4044。
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