2006年 10月 11日 (水) 

       

■  胡堂が育った盛岡の原風景 伊山治男さんが写真展

     
   
 
伊山治男さんと懐かしい盛岡の写真
 

 建築家で写真家の伊山治男さん(60)の写真展「懐かしい昭和を振り返る〜胡堂が育った盛岡の原風景」(野村胡堂・あらえびす記念館主催)が5日から、紫波町彦部地内の同記念館で開かれている。70年代後半から80年代前半にかけて撮影した盛岡の懐かしい街並みの写真の中から、野村胡堂が盛岡中学在学中(1896〜1902年)の盛岡をイメージする建物の写真を展示紹介している。

  伊山さんの写真集「あの角を曲がれば」に掲載した写真が中心だが、本に掲載されなかった作品も紹介している。展示期間が12月24日までと長いことから11月に一部入れ替えし合計80点ほどを展示する予定。

  伊山さんは70年代に盛岡市内の古い木造建築の町並みが消えていくことに危機感を感じ写真撮影を始めた。「新幹線開業をピークとして町並みが次々に変わっていった。四ツ家教会だけはネガですが、他の写真はすべてスライド、最初から印刷することをイメージして撮影していきました」と話す。

  野村晴一胡堂記念館長は「野村胡堂の作品、作家として人生を送った原点は盛岡にある。できるだけ胡堂がいたころの何かが欲しいと思っていた。伊山さんの写真を見て、胡堂の青春時代の盛岡のイメージと一致、こういう時代に生きたんだと見て感じてもらおうと思って伊山さんにお願いした」と企画展の狙いを話す。

  木橋だった御厩橋、茶畑の長屋、岩手公園下の武徳殿など40代以上の人にとっては懐かしい風景が展示される。「撮影した建物は野村胡堂が盛岡中学卒業後に建てられた建物ばかりだが、明治の盛岡の雰囲気は感じてもらえると思う」と伊山さんは話していた。

  記念館の企画室には写真のほか、伊山さんが収集した古い道具のコレクションも展示し雰囲気づくりをしている。

  野村胡堂・あらえびす記念館は月曜が休館日、開館時間は午前9時から午後4時半、入館料は一般300円、学生150円。電話は019−676−6896。


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