■ 城と城下町の博物館に 盛岡市が25億円投じて整備へ
|
盛岡市は旧県立図書館を活用した市歴史文化施設整備基本計画案をまとめた。南部家から寄贈された歴史資料などを活用し展示する博物館として期待が大きかったもので、基本計画案ではその歴史文化展示とともに文化観光交流の観点からの展示を進め、にぎわいの一拠点と位置付ける方針。基本コンセプトを「もりおか・城と城下町フィールドミュージアム〜都市・盛岡のルーツを探り、21世紀のまちづくりへつなげる拠点施設」と設定した。整備計画では2011年度の開館を目指している。
市教委ではこれまで博物館等施設整備基本構想検討懇談会、それを継承した博物館施設整備基本計画策定委員会での検討、協議の結果、05年度の施設整備基本計画の策定を踏まえ、今年4月以降、全庁横断的に検討を深めてきた。基本方針や施設内容などを盛り込んだ整備基本計画案の概要がまとまり、1日の市議会議員全員協議会で説明された。
計画案の概要によると、整備の目的は▽盛岡の魅力を再認識するとともに個性を際立たせることで、観光・交流の拠点施設として盛岡の目指す将来像形成の礎とする▽都市・盛岡のルーツを探り、歴史と暮らし文化を総合的・通史的に知り体験できる施設の整備により、歴史遺産の保存・活用の主要施設として「盛岡を知り、考える」場の充実を図り、市の独自性や地域力の向上を目指す−としている。
機能としては歴史の「継承」、観光集客や中心市街地活性化への「貢献」、次世代の育成と新しい盛岡の暮らし文化の「創造」、地域文化振興の原動力となる生涯学習や市民の「協働」の拠点の4点を備える。
基本コンセプトは、施設を中心に史跡盛岡城跡と中心市街地となっている城下町を屋外展示としてとらえ、地域へと広がるミュージアムづくり、活動展開を実施する概念から生まれた。市中心部にある立地性から歴史的、文化的背景を生かした都市型ミュージアムとして整備し、盛岡城跡を最大の展示物ととらえ一体化した運用で新たな観光スポットとしての活性化を図る。中心市街地を城下町フィールドミュージアムとして歴史的景観などを屋外展示と位置付け、まちづくりとの連動を目指す。
建物は菊竹清訓氏設計で1968年築の旧県立図書館を改修、増築して活用。外観はできるだけ原形を生かした中で、岩手公園芝生広場側に一体感を保つよう建物を増築。延べ床面積は現在の3658平方メートルから約4800平方メートルに拡大する。
展示の基本コンセプトとしては、盛岡そのものを題材として、そこに刻まれた歴史を読み解き、現代の盛岡とすべての展示は城と城下町につながっていることを明らかにすることを目指す。盛岡の暮らし文化は面白い、盛岡の歴史は奥深いと実感するきっかけを念頭に置く。
館内展示としては歴史文化では南部家資料、通史としての歴史文化、常設テーマ、企画の4つに分類して展示。文化観光交流の領域では明治以降の暮らし文化、盛岡の祭りを取り上げ、明治・大正期の山車を復元してシンボル展示する計画。施設は文化観光交流ゾーン、歴史文化展示ゾーンなど6つのゾーンに分類する。
建設事業費は概算で約25億円と見込まれ、財源のうち約17億円は地方債から捻出(ねんしゅつ)する方針。開館までのスケジュールは、今年度に建築基本設計などを立て、来年度に建築実施設計などを進めて08年度から建築工事に入り、3カ年で開館のための施設整備を進める。
|
|
|
|
|
|
|