コブタのオリビア、六歳の女の子。活発で好奇心旺盛、小さな身体でおもいっきり跳んで、跳ねて、することをなんでもモノにしてしまう、スーパーガールです。
作者イアン・ファルコナー氏は、アメリカ生まれのイラストレーター。その特異なスタイルで注目を集める世界的な雑誌「ニューヨーカー」の表紙を担当し、バレエ団の衣装や劇場の舞台装置をデザインするなど、その活躍は多岐に及んでいます。なんといってもその洗練されたセンスは、はじめて手がけた絵本である本作にも縦横に発揮されていて、それはシンプル(木炭で描かれているそう)かつカラフル(白・黒・赤の三色のみ)な絵柄だけではなく、随所ににじみ出るユーモアからも感じることができます。作中、有名なアートを取り込んだり、パロディーに仕立てたり。そして何より、おしゃまなオリビアの愛らしいこと! ただものならぬファッションセンス、バレエを踊ったり美術館に通い詰めたり、なにやらニューヨークっ子「っぽい」ところ、大人の女性ファンが大勢いるのも、うなづけるんです。好評のうちに続編3冊、その活躍にますます期待の作品です。
【今週の絵本】『オリビア』I・ファルコナー/作、谷川俊太郎/訳、あすなろ書房/刊、1365円(税込み)5歳〜(2000年)
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