高校の必修科目の未履修問題で県教委は2日、未履修科目の補習時間を軽減する文科省の救済策を県内の公立高校に通知した。未履修が2単位(1授業時間は50分で、70時間分)の生徒の補習は校長の裁量で事実上、50時間程度に軽減できる。2単位を超える場合は70時間の補習を実施した上で、残る時間数分をリポートの提出などで補える内容になっている。既卒者の卒業認定は取り消さず、大学や専門学校の入学資格にも影響しないとの国の見解も公式に示された。
県教委には2日午後2時半ごろ、文科省の通知が届き、教育情報ネットワークを通じて各校へ送られた。
これによると、未履修科目が2単位以下の場合は、一般的に、教務規定などで授業時間数の3分の2以上の授業への出席で履修を認定するとされていることから、その範囲内で授業数を減じることができるとしている。2単位の未履修で70時間分の補習が必要な場合、事実上、50時間程度に軽減できることになる。必要に応じて放課後や冬季、学年末などの休業日も活用して補習を実施することとし、授業時間数を減らした分はリポートの提出などで履修したものとすることができるとした。
未履修科目が2単位を超える場合は最低、70時間の補習は実施しなければならないが、残る授業時間数は免除され、同様にリポートの提出などで履修したものとみなす。未履修科目が複数ある場合は各科目の特性などに応じて時間を割り振って授業を実施することとしている。
調査書については、必修科目の未履修を明記し、履修漏れがある生徒や卒業生が既に大学に出願している場合は、出願先に早急に連絡することとした。
さらに文科省は全国の大学と都道府県知事に対して、今年度の入試で必修科目の未履修を理由に不利益に取り扱うことがないよう通知した。
国の救済策が示されたことについて 県教委の照井崇教育長は「県教委が既に示したものとほぼ同じ内容。今後、各校と連携を取り、特に3年生は、負担をさらに軽減し、確実に卒業できるよう万全な対応を取るよう改めて指導していく」とコメントを出した。
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県教委などの調べによると、必修科目を履修させていなかった公立高校(特別支援校、盛岡市立を含む)は32校、私立高校は4校。水沢、不来方、盛岡大附、盛岡中央では既に補習が始まっている。私立高校には県総務部総務室を通じて文科省の通知が伝えられた。
3年生320人が1科目2単位が不足している盛岡北高の鎌田善昭校長は「定期考査が終了する14日にも補習を開始する予定で進めていた。朝学習やセンター試験後の集中講義も考えている。問題がすべて解決したわけではないが補習時間が軽減されることで、生徒たちは精神的に楽になると思う。緊急会議を開いてさらに対応を練りたい」と話していた。
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