滝沢村長選の関心が低い。出馬を予定する前県議の柳村典秀氏(51)と前村議会議長の井上和夫氏(57)の両陣営は前哨戦で火花を散らしているが、「選挙があるのか」「誰が出馬しているのか」という話が陣営にも聞こえるという。関心の低さは都市化が原因か、陣営が訴える政策に魅力がないからか。「争点がない」「どっちが勝っても同じ」と厳しい意見も聞かれる中で、両陣営も投票率を心配し始めている。
■どちらも中途半端
両陣営とも先月27、29日に総決起大会を相次いで開き、有権者への浸透に感触をつかんだ。だが、告示が迫った現段階でも盛り上がりは乏しい。
一本木地区の自営業男性は「争点が明確でない、(2人の政策的な)違いがしっかりと見えない。全く同じようなことを言っているようでは有権者が関心を持てるわけがない」と憤る。
鵜飼地区の農業男性は「自分は現職が出馬するとしか思っていなかった。争点よりも候補の人間性や個性だと思う。投票に行って白票にするという人もいる」と話す。
滝沢ニュータウン在住の60代男性は「どうもパッとしない。中途半端な感じだ。政策的なもの、マニフェストを示しても駄目だ。財政が緊迫する中、村民に見える何かを具体的に示さなくては村民に返ってこない。ここまで来たら名前の連呼しかないだろう」と冷ややかだ。
■見えにくい対立軸
果たして対立軸はないのか。井上和夫氏は現職の柳村純一村長を選対本部長に据え、現村政の継承を標ぼうしている。柳村典秀氏は村議時代から現村長とは一線を画しており「対立軸が明確になる」と歓迎する。
政策的には現村長のもとで策定した第5次総合計画をベースにそれぞれマニフェストの実行や運動で得た有権者の意見を吸い上げ、施策を展開するという。ミニ集会や総決起大会に参加した有権者はともかく、大半が政策的な違いや争点がないと感じるようだ。
ある政党関係者は「総合計画は各地域ごとに住民の意見を積み上げたもの。それを否定するのは双方とも勇気のいること。ガンガンぶつけ合う政策の違いがなく、面白みがない。そもそも違うはずなのに」と分析する。
武田猛見村議(共産)は「2人が同じ顔に見える。現時点ではどちらかに決めようがないとの声がある」と述べ「もっと表でけんか(政策論争)をしてほしい。そうでないと評価し、判断を示せない」と困惑気味だ。
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