2006年 11月 4日 (土) 

       

■  街中すべてが美術館 花巻市東和町で

     
  藤村志穂さんの「うぶごえ」  
 
藤村志穂さんの「うぶごえ」
 
  「街かど美術館アート@つちざわ〈土澤〉」(同実行委員会主催)が5日まで、花巻市東和町の土沢地区で開かれている。昨年に引き続き2回目となる今年のテーマは「地方と世界」。全国各地から200人以上の美術家たちが参加し、商店街を中心に地域100カ所にさまざまな作品を展示している。

  同イベントには商店街などが地域を挙げて協力。空き店舗や空き地だけでなく、営業中の店舗や住宅の一画を展示スペースとして提供。会場を訪れる人たちは作品を鑑賞するだけでなく、地域の人たちとの交流も楽しんでいる。

  招待作家の松本秋則さんは音をテーマにした作品を発表。東和病院前の休耕田に立てられた150本の竹。それぞれの竹に開けられた穴が、風を受けて不思議な音色を奏でる。

  田園に至るあぜ道には、風を受けて鳴る竹の楽器を設置。どこまでも響き渡るカラカラという静かな音色は、誰の心にもある郷愁を呼び覚ましてくれる。

     
  松本秋則さんの作品  
 
松本秋則さんの作品
 
  商店街の中にある猿舘酒店の中には9人が作品を展示。店舗の奥の仏間には、佐々木実さんの立体彫刻「海」。仏壇を背景に設置されたきらびやかな唇と目が、訪れる人の目を驚かせている。

  盛岡市の藤村志穂さんは、インフォメーションセンター2階にパネルのびょうぶ「うぶごえ」(182×240×35・5センチ)を展示。中央に大きく描かれた乳児の姿には、来年誕生するという姉の子供への思いが込められている。

  同イベントは県の市町村総合補助金を活用して開催。今回はこのほか、写真家の安斎重男さんら、現在国内外で活躍している美術家6人がゲストとして招待された。


  午前9時から午後5時(会場により異なる場合あり)。入場無料。会期中無休だが、会場によっては閉館の場合もある。問い合わせは萬鉄五郎記念美術館内の同事務局(電話番号0198−42−4402)。


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