2006年 11月 4日 (土) 

       

■  国立公園、海と山 八幡平市と宮古市が姉妹都市に

     
  右から三上敏宮古市議会議長、熊坂義裕宮古市長、田村正彦八幡平市長、瀬川健則八幡平市議会議長  
 
右から三上敏宮古市議会議長、熊坂義裕宮古市長、田村正彦八幡平市長、瀬川健則八幡平市議会議長
 
  八幡平市と宮古市の姉妹都市協定締結式が3日、安代小学校で行われ、協定書調印後に八幡平市の田村正彦市長と宮古市の熊坂義裕市長が固い握手を交わした。旧松尾村と旧田老町で結んでいた姉妹都市関係を両市が引き継ぎ、産業、教育、文化交流に加え、災害時の相互支援を含めた全市的な交流を行っていく。

 同会場で行われた市民憲章制定・推進大会のあいさつで田村市長は「旧松尾村が昭和61(1986)年に姉妹都市を締結し物産展や消防演習を通じて20年間交流を続けてきた。合併により新市に移行したが、友好親善の精神をそのまま引き継ぎ、これまでの交流に加え、災害時における相互支援を含めた形で改めて姉妹都市を締結し、より一層の友好関係を図ろうとするもの。今後は両市親善のために最善を尽くしてまいりたい」とあいさつした。

  熊坂宮古市長は協定書に署名したあと「宮古市は海の街で海の国立公園がある。八幡平市には山の国立公園があり国立公園同士の縁がある。八幡平は農(みのり)と輝(ひかり)の大地、宮古市は森と海と人が共生する安らぎのまちを目標に掲げている。これからの交流をよろしくお願いしたい。25、26日には宮古市田老地区でサケ・アワビまつりが開催されるが、田村市長が訪れて改めて宮古市でも確認する。これを機に両市がますます発展し市民交流を活発にさせたい」と述べた。

  締結式終了後、本紙の取材に対し田村市長は「今までも販売面でイベントに互いに参加し地場産品のPRをしてきた。山と海ということでこれからは観光面でも交流が盛んになるでしょう。防災面でも災害時の相互協力の関係は大きい」と語った。

  熊坂宮古市長は「今までも松尾村の山賊まつり、田老のサケ・アワビまつりで互いにやってきた。それを発展していけばいろんな産業振興交流もできると思う」と産業面での期待をみせた。

  災害時の相互協力については「わたしたちの地域は津波の被害を受けてきている。特に田老町は明治29(1896)年と昭和8(1919)年の津波でほとんど全滅し復興した町。これからも津波が予想され防災には力を入れている。そうした中で八幡平市が岩手山の火山活動でノウハウを積み重ねてきたこともあり、万が一被害を受けた場合、支援を受けられるということは宮古市民にとっては安心感につながる。姉妹都市協定締結で災害時の相互協力を明確にうたったものは余りない。2時間の時間距離があれば両市が同時に被害を受けることはない」と相互協力のメリットを説明。

  田村市長も「例えば防災無線で宮古市への炊き出しの要請を受けた場合、3時間あれば宮古市におにぎりを運ぶことができる。当市には自衛隊の基地もあり、災害派遣の場合、自衛隊に支援物資を託すことも可能だ」と語った。


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