2006年 11月 7日 (火) 

       

■  県内外の16蔵元が純米酒 盛岡でおいしい酒を飲もう会

     
  盛岡で開かれた美味しいお酒を飲もう会で乾杯の音頭を取る尾瀬あきらさん  
 
盛岡で開かれた美味しいお酒を飲もう会で乾杯の音頭を取る尾瀬あきらさん
 
  漫画家尾瀬あきらさんも参加しての「美味(おい)しい酒を飲もう会」が4日、盛岡市の桜山神社内であり、県内外16の蔵元が造った純米酒を楽しんだ。同会を主催しているのは神社前に店を構える芳本酒店(芳本和重店主)。1年に2度のペースで開かれ今回が16回目となった。酒造組合のような組織ではなく、1人の店主の情熱から始まり、今回も約80人が参加した。

  同店は全国各地の蔵元から、芳本さんがこれはと思った地酒を探し当て販売している。今回は、酒本来のうまみが明瞭に出る純米酒の83銘柄が出された。ほとんどは同店で手に入る純米酒だが、中にはもう蔵元にはなくなっていた銘柄もあったという。

  尾瀬さんは「夏子の酒」をはじめ日本酒を題材としたヒット作で知られる漫画家。南部杜氏の岩手には旧石鳥谷町(花巻市)などに取材に来ているという。

  尾瀬さんは会の乾杯の際「戦争が始まる前は優れた酒を造る文化が発達し活気があった。それが戦争、戦後の復興で落ち込み、経済優先でいったんは文化が廃れた。ここに来て復活してきたが、(酒造り文化に関しては)まだ戦後は終わっていないのではないか」として、さらなる文化の発展を期待した。

  同会について「県単位で組合がやるようなことはあるだろうが、1人の酒屋さんがエリアを度外視してひたすら集めてやることはおもしろい試み」と話す。同日は県内4蔵元のほか東北はもちろん、石川県や神奈川県、三重県や広島県、福岡県などから集まった。

  「それぞれ県産のお酒が発展してほしいという気持ちはあるだろうが、舌がなじんでしまうと良さが分からなくなる。こういう場があれば発見があるはず。全国を知ってからお国自慢をするようになってほしい」と日本酒文化の興隆を期待していた。

  県内から参加している蔵元の一つ、月の輪酒造店(紫波町)の杜氏、横沢裕子さんは「日本酒はどうやって飲んだらいいのか分からない、どうやれば一番おいしく飲めるのか分からないという人も多いので、造っている側と直接話して知るにも良い機会」と、日本酒党を増やしたい気持ちを明かした。

  「蔵元同士でも情報交換でき、よそのお酒を飲んで、やられたと気持ちになる」ことや「お客様からおいしいと言われて今はこういうお酒が好まれると知るヒントにもなる」こともあり有益な場という。


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