2006年 11月 8日 (水) 

       

■  どんぐり山のピアノ鳴る 智内威雄さんがコンサート 

     
  デイサービスセンターどんぐり山でピアノ演奏をする左手のピアニスト智内さん  
 
デイサービスセンターどんぐり山でピアノ演奏をする左手のピアニスト智内さん
 
  04年から左手のピアニストとして活動している智内威雄(ちないたけお)さん(29)の左手のミニコンサートが6日、盛岡市上堂のデイサービスセンターどんぐり山で開かれた。いつも童謡しか弾かれないピアノだが、今回は素晴らしい音を響かせた。

  智内さんは東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業後、ドイツのハノーバー音楽大学に入学。在学中の2001年に難病である右手指のジストニアを患った。右手指は動かなくなり3年間のリハビリを余儀なくされたが、その過程で左手だけの演奏法を習得した。

  智内さんはコンサートのなかで「悩んでいたがある時、左手で弾いても同じ音楽であることに気づいた。何をやりたいかが重要で左手とか右手とかは関係ない。音楽を通して盛岡の人々にも恩返ししたい」と思いを話した。

  市内の千田ヒサさん(85)は「わたしたちも不注意やいろいろなことで体が不自由な思いをしている。智内さんの素晴らしいピアノ演奏に感動した。わたしたちも頑張らなくてはと思った」と話した。

  コンサートは「2つの左手のための小品」(スクリャービン作曲)から始まり「左手のためのピアノソナタ」(ライネッケ作曲)、最後に市民文化ホールで初めに演奏した「エレジー」(サンサーンス作曲)を演奏し、演奏会を締めくくった。

  今後はハンディがあるから左手でピアノを弾くということではなく、左手のピアニストとして左手の名曲を世間に紹介していくという。

  5日には盛岡駅西通の市民文化ホールで岩手で初リサイタルとなる「左手のピアノ演奏会」が開かれ、聴衆に大きな感動を与えた。小学校2年の時から盛岡出身の小林出さん(現在、東京音楽大学助教授)に師事。盛岡での演奏会は初めてだが盛岡の人々には支えられてきたと話す。リサイタル後、帰郷する前にどんぐり山を訪れた。



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