2006年 11月 9日 (木) 

       

■  〈滝沢村長選〉柳村氏優勢、井上氏追う 終盤の情勢

 盛岡タイムス社は、滝沢村長選について有権者を対象にした電話調査の結果と取材で得た情報を基に終盤の情勢を分析した。それによると、前県議の柳村典秀氏(51)が各層に浸透して優勢に展開し、前村議会議長の井上和夫氏(57)が票を掘り起こしながら追っている。調査時点では投票に「行く」と答えた有権者の5割が態度を保留している。各候補の訴える政策や運動が告示日を境に、どの程度投票行動に反映されるか、投票率次第では情勢が大きく動く要素もあり両陣営における最終盤の動向が注目される。
 
 本社は告示直前の5日から当日の7日にかけての3日間、村内の有権者を対象に電話調査を実施した。協力が得られた有権者のうち投票に「行く」「行くつもり」と答えた349人の回答内容と取材で得た情報を基に情勢を分析した。

  柳村典秀氏は村議3期と県議2期の実績を踏まえ、県議時代に全村で選挙運動を経験したこと、元村長の父・兼見氏や元県議の祖父・兼吉氏を知る支持層を背景に幅広く支持を集めている。現村政による巣子駅問題や内部改革に異議を唱え刷新をアピール。「公明公正の村政」を訴え、批判票も取り込んでいる。

  後援会(工藤政憲会長)と29支部が支援の輪拡大に向けてフル活動。地盤の巣子・川前など東部地区で圧倒しているほか、鵜飼地区でもリードしており、会社員や同世代の50歳代のほか70歳代以上の年齢の高い層でも優位に立っている。

  連合岩手や平和環境県労組センター、岩手友愛会の推薦を受け、政党への推薦要請はしていないが社民党関係者が動いている。民主党は「勝手連的な動きをしてもらっている」(典秀氏)という。民主支持層から厚い支持があると同時に、自民系にも一部食い込んでいる。

  井上和夫氏は村議4期と村議会議長、村商工会長などの経験を基に、各種施策をまとめた41項目のマニフェストを掲げ、現職の柳村純一村政の路線継承を標ぼう。村発足以来初の元村地区出身村長を誕生させようと地元に結束を呼び掛け、厚い支持を集めている。

  後援会連合会(駿河俊太郎会長)と13地区後援会、村議の創和会(斉藤佐一会長、11人)が連動。告示前日までに村内を1軒ずつ回り計1万6千戸を超えた「現地調査」による認知度向上から、告示後さらに支持層を掘り起こしている。60歳代や農業関係者には厚い支持がある。

  政党に推薦は要請していないが、自民党の鈴木俊一衆院議員の村後援会連合会(斉藤純一会長)が推薦し、鈴木氏事務所も告示を境にテコ入れしている。個人演説会には同党県議が投入されるなど連動した動きで追っている。
 
  電話調査では、投票に「必ず行く」「行くつもり」と答えた人の34%が投票相手をまだ決めていなかった。これまでの選挙より意中の相手を決めかねている有権者が多いようだ。

  三つどもえで現職が再選した前々回98年は投票率65・73%、前回02年は無投票。今回については現時点で50%台になるとの厳しい見方もあり、告示によって選挙の関心喚起をどこまで高められるか。各候補の訴えや各陣営の運動が鍵になる。

  支持する政党は53%が「なし」と回答。「自民」が18・05%、「民主」が16・61%と自民が若干上回った。公明、共産、社民の支持者が合わせて7%だった。

  候補者を選ぶ基準は「政策」が43%、「人柄」が23%、「経歴や実績」が14%。村政に力を入れてほしい施策は「医療保健福祉」が45%、次いで「教育・子育て」15%、「商工業の振興」10%など。

  6日現在の有権者数は4万1463人(男2万312人、女2万1151人)。


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