県が盛岡市内で施工中の北山トンネルについて専門家に検証してもらうため設置している北山トンネル技術検討委員会は8日、現地調査を経て工事による計測結果などを審議した。委員会は5回目。工事上部の家屋への影響、国道4号側での超近接トンネル区間の施工、いずれについても想定の範囲内に収まり、妥当に行われているとの評価が示された。
超近接工法は地盤が軟弱なため導入された新しい工法。トンネルは上下線が分離、並行して掘削されているが上下線の間が狭い中で崩落対策を万全にする目的で採用された。審議後に会見した委員長の今田徹東京都立大学名誉教授は「ほぼ施工が終わりかかっているが、既に終わっている部分の計測結果からは軟弱な地盤の中で丁寧な施工が行われ、設計で考えていたときとほぼ同じような挙動の計測を確認できた。妥当な設計、施工が行われた」と、委員会の評価を説明した。
家屋下の施工も「当初起こるだろうという沈下や傾きを十分にクリアでき施工している」と話した。全く沈下や傾きのない掘削は不可能で、家屋に問題のない範囲だという。
同トンネルは2010年前後の供用開始を目指しており、トンネル工区の完成は来年7月の予定。下り線は既に貫通している。
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