2006年 11月 9日 (木) 

       

■  〈校長室の窓から〉133 野口晃男 学級担任から嫌がらせ

 学級担任から嫌がらせを受けている中学生がいました。

    ◇   ◇

○学級がまとまらないのはお前のせいだと言われている。

○通知票の成績が必要だったので担任に話したところ、不機嫌な顔をして強い口調で職員室に来るように言われた。

○職員室で通知票を出され、見たければそこにあると言われた。書き写しているところに女子の級友が入ってきた。

○担任は、女子生徒に「そら見なさい。恥ずかしい通信簿、見なさい」と言った。息子はカチンときたが、我慢して黙って書き写した。

○教室に戻ってから、友達に話したところ、「それは人権の侵害だよ」と慰められた。

○クラブでも、学級でも、このような仕打ちを受けている息子は学習にもクラブにも集中できないでいる。

○母親として、このようなことをされて、黙ってはおれない心境である。

○何かよい手立てはないものでしょうか。

    ◇   ◇

  お母さんが感じられている通り、明らかに人権侵害の要素がみられます。ただし、ここで息子さんの素晴らしさも見ることができました。普通であれば職員室で、怒りを爆発させることもできたはずです。それを、じっと我慢したのは素晴らしいことです。

  息子さんがじっとこらえていたのですから、何か考えがあると思います。その考えを、お母さんが行動を起こす前にぜひ確かめておきましょう。

  お母さんの行動が息子さんの考えと違っていれば、息子との関係がおかしくなってしまいます。

  それでは、具体的に行動する場合の例を紹介しましょう。

  1、学級のPTA役員を前面に出して進める方法。

  2、同じような仕打ちを受けている生徒の保護者が数人で進める方法。

  3、お母さんが単独で進める方法。

  学年主任や生徒指導主事を経由して伝える方法もありますが、時間がないことと、人権侵害の疑いもあることから、校長か教頭に直接お会いして伝えるのがよいと思います。

    ◇   ◇

  その場合、お母さんの心の中には、次の3つがなければなりません。

  1、子供の将来を考えての訴えであること。自分の子供だけでなく、今後この先生に受け持たれるであろう生徒のことも考えての訴えであること。

  2、将来のある先生に、ぜひよい先生になっていただきたいという願いが根底にあること。

  3、苦情を言いに来たという態度ではなく、明るくさわやかな態度であること。

    (盛岡市教育相談員)

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