2006年 11月 11日 (土) 

       

■ 〈滝沢村長選〉「継承」か「刷新」か 両候補が現村政の評価問う

 滝沢村長選は投票まで残り1日となった。前村議会議長の井上和夫氏(57)と前県議の柳村典秀氏(51)はここにきて、柳村純一村政の路線継承か、新たな路線の創造かを有権者に訴え始めている。対立軸がより鮮明になった形だ。それでも投票態度を保留したり選挙そのものに関心を示さない層は依然多く、多くの票が埋もれた状態にある。新規の掘り起こしか、互いの支持層の切り崩しか。最終日まで激しい戦いが繰り広げられる。

 井上氏は9日以降、遊説で自ら「現村政の後継者」とマイクを使って明言。「柳村村長のつくってきた(3期)12年間を無駄にするのか、もっと伸ばしていくのかを選択する時だ。村政を否定するか、継承するのか」と有権者に訴えた。

  遊説での街頭演説は1日20〜30回になる。夜は個人演説会を最大4カ所で開き、柳村村長や自民党の鈴木俊一代議士夫人の敦子さん、同党県議の千葉伝氏、樋下正信氏、高橋雪文氏、柳村岩見氏らを弁士に迎えてきた。敦子夫人が9日に大釜、鵜飼地区を回ったほか、陣営は地盤の元村地区の結束を呼び掛けてきた。選車には岩見県議や支持村議が同行している。

  柳村典秀氏は10日夕の村役場前の街頭演説で「現村政の改革は役場内だけで住民に理解されていないし、求めているものが違う。現村政を継承するのか、新たな村政にするかの選択が迫られる選挙。果たして住民はどちらを選ぶか」と訴えた。

  遊説は選車に乗り込み、弘子夫人と二人三脚で有権者一人ひとりと握手する運動。街頭演説会は1日10回程度で個人演説会は開かない。9日夜に滝沢ニュータウンで支持者200人以上を集めて演説会を開いた。政和・社民クラブ代表の田村誠県議や推薦団体、後援会がマイクを握った。選車には支持村議と9日は吉田洋治元県議会副議長が同行した。

  両陣営ともフル回転で運動しているが、告示を境にしても有権者の中にはそうした盛り上がりと一線を画す層が相当数存在する。両陣営が最終盤にきて現村政の継承と刷新をあえて強調し始めたのも、眠ったままの票を掘り起こすことに狙いがありそうだ。

  村選管によると、8〜11日までに村内2カ所で行われている期日前投票者数は、8日が91人、9日が343人、10日も午後3時現在で380人以上あった。11日は1千人単位になると推測している。

  期日前投票者数は合計2千人前後になるとみられるが「期日前の反応のよさが投票率全体の押し上げには必ずしもつながらない」と分析する。国政よりも地方選挙の投票率が低い村の特殊事情からも、行方は両陣営の運動にかかっている。

  村内の有権者数は4万1463人(6日現在)。このうち大票田の巣子が7875人、元村が7448人、鵜飼が5369人、穴口南が5297人、川前が3552人、穴口東が3028人などとなっている。

  元村の結束を呼び掛ける井上氏に対し、新住民層を中心に支持を訴え、切り崩す典秀氏。逆に巣子・川前が地盤の典秀氏に井上氏が柳村村長や岩見県議の支持層から支援拡大を図る構図になっており、合わせて1万1千票を越す巣子・川前を擁する東部地区が行方を左右しそうだ。

  12日の投票は村内13カ所で午前7時から午後6時まで、午後7時半から村総合公園体育館で即日開票される。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします