ぼくが代表をつとめている盛岡自転車会議は自転車交通を切り口に、盛岡の中心市街地活性化と魅力あるまちづくりというテーマに取り組んでいる。同様の取り組みをしている市民団体や行政、商店街、交通事業者などと協力して、「〓減〓クルマで行こう!盛岡の暮らしと観光物語」という事業を行う準備を進めている。
減クルマの実例として、盛岡と同じくらいの規模のヨーロッパの都市ではLRT(ライト・レール・トランジットの頭文字をとった略称。国土交通省では次世代型路面電車システムと訳している)を導入して、中心市街地の活性化に成功している。
そのメリットをいくつか挙げる。
A.環境負荷が小さい。
B.自動車交通がLRTに転換されることにより、道路交通が円滑になる(渋滞がなくなる)。
C.在来線やバスなどの公共交通、パーク&ライド、自転車など他の交通手段との組み合わせにより、利便性が向上する。
D.低床式車両や停車場のバリアフリー化により、誰もが利用しやすい。
E.交通事故が減る。
F.LRT導入を契機とした道路空間の再構築や、トランジットモール(一般車両の通行を制限して、歩行者、自転車、公共交通による円滑な道路交通を実現する)の導入などにより、都市と地域の魅力の向上を図る。
ご覧のとおり、狭い空間を有効に利用するにはLRTの導入が効果的だとわかる。国土交通省もLRTの導入を支援しているのだが、日本では合意形成、コスト負担(初期投資+維持管理)、導入空間の制約などの問題から、なかなか整備が進んでいない。
あるシンポジウムでは「LRTの価値を認識しないで敷設にまず反対するのは商店街」という指摘があった。LRTの導入によって商店街の地価が上昇したストラスブールの実例などを広く知ってもらうことが必要なようだ(ストラスブールでも商店街は導入に反対だった)。
コストに関しては地下鉄の20分の1というから、新しい交通システムとしては割安なのかもしれないが、この点についてはぼくも納得していない。
LRTに限らず多岐にわたって、交通の面からまちづくりを考える「〓減〓クルマでまちづくりワークショップ」を12月4日、11日、18日の3回にわたって、いずれも18時30分から21時まで、プラザおでって大会議室で開催します。もちろん、参加無料です。たくさんの方に参加していただき、活発な意見交換をしたいと思っています。
参加申し込みと問い合わせ先。NPO法人中津川の会、電話653-1058、ファクス653-1056、寺井良夫、石川晃。
(盛岡市在住、作家)
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