2006年 12月1日 (金) 

       

■  印刷業の楽しさ、厳しさ 県立産業技術短大で菊池社長が出前授業

     
  県立産業技術短期大学の「出前授業」で講師を務める菊地社長(右)  
  県立産業技術短期大学の「出前授業」で講師を務める菊地社長(右)  
  矢巾町南矢幅の県立産業技術短期大学校(齋藤弘校長)は29日、川嶋印刷の菊地慶矩社長を招いて「出前授業」をした。産業デザイン科の1、2年生42人が聴講。仕事の厳しさや楽しさに触れデザインという仕事に夢を膨らませた。

  菊地社長は「印刷は精密で大量な生産だ。精密というのは100ミクロン単位の世界。1インチに175個の網の点があり、100から0の間の数で濃淡を決めている。10ミクロンの狂いが商品にならない。世界一きれいな印刷屋と言われたい」と会社のこだわりを話した。

  「すべての世界にそうだと思うが、目的と手段を間違えてはいけない。いくらきれいな印刷をしてもお客のニーズに合わなければいけない。手段を目的にしてしまったら致命的だ。社会に出ると計画通りにいかないことがほとんどだ。学生の内にできる失敗はいっぱいしておいた方がいい」と印刷業界の厳しさを話し、学生を激励した。

  齋藤里枝さん(2年生)は「失敗してもそれが次につながる知恵を生み出してくれることが分かった。いつもためらってしまうことも勇気を出してチャレンジしようという気が起きた」と話した。

  同大では毎年、学生の就職意識向上のために企業を招いてガイダンスをしてきた。今年からは各学科ごとに県内の企業から講師を招いている。より一層、学生に企業や現場に関して正しい認識を持ってもらいたいという。

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