2006年 12月3日 (日) 

       

■ 馬の健康は蹄から 生産者対象に削蹄技術の講習会

     
  馬の削蹄が実演された講習会(2日、滝沢村の大坪昇さんの厩舎で)  
  馬の削蹄が実演された講習会(2日、滝沢村の大坪昇さんの厩舎で)  
  農用馬生産技術に関する馬講習会(県馬事振興会の主催)は2日、滝沢村鵜飼細谷地で開かれ、生産者約20人が出席した。櫻田省吾岩手競馬装蹄師会会長を講師に、馬の模範削蹄(さくてい)が行われた。参加者は馬体重を支えるため蹄(ひづめ)の管理が繁殖にいかに重要か理解を深めた。

  同日は大坪昇さんの厩舎を会場に、櫻田会長が雌の6歳で削蹄を実演した。

  馬の蹄は歩行や自重を支えるために大事な役割を果たしている。蹄の手入れをきちんとしていないと、足首が内側や外側にねじれる。関節を傷めたり、炎症を起こしたりする。自分の体はもちろん、妊娠した場合に体重を支えることができず繁殖に影響が出る。

  櫻田さんはまず馬を歩かせ、足の状態を観察。前方、側方、後方の順で足首などが曲がっていないか確かめたあと、その曲がり具合によって削蹄した。蹄は着地するときと、地面から離れるときで伸縮する仕組みになっており、それらも見ながらバランスを整える。

  削蹄の道具は、人間の爪切りに相当する「鎌型蹄刀」や鉄ヤスリの「蹄銷(ていろ)」、なたなどを使用する。馬を固定して削蹄する足を縄で縛った。ときおり馬がかゆくなって暴れたが、手際よく作業が行われた。

  参加者は放牧時や畜産共進会との手入れの違いなども説明を受け、熱心に質問もした。

  講習会は数年以来の開催。最近共進会で歩行異常のある馬が出ていることから、生産者に正しい削蹄を知ってもらおうと開かれた。

  山下進同振興会(県畜産振興会)常務理事は「正しい削蹄で着地がスムーズか、外側や内側にねじれないかを歩行検査で見る。競馬の馬ならレースに直接影響する。邪魔している部分を削る。蹄の管理は最も大事。変形すればお腹の中の子供の体重も支えられない」と話していた。

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