2006年 12月5日 (火) 

       

■  白紙に戻った知事選候補探し 自民党県連はあくまで「独自候補擁立」

 自民党県連は4日、玉沢徳一郎会長と県議団が協議し、いったん白紙とした来春の知事選候補者選びについて独自候補擁立に全力を挙げる方向で意思統一を図った。県連内には作業を急いだとの反省もあることから、擁立のめどは今のところ定めていない。一方で県政界で大きな勢力を誇る民主党県連は8月10日に出馬表明した達増拓也代表(衆院議員)が3日、全県域の後援会連合会を設立するなど着々と浸透を図っている。

 自民党県連は4日、盛岡市内で議員総会を持った。高橋雪文県議(36)の擁立断念に至った1日の県議の協議内容、経過などが玉沢会長に対して説明されたという。その上で今後の進め方を協議。「相手に不戦勝を与えない」従来の方針を継承し、候補を擁立して戦うことを確認した。

  総会後、玉沢会長は「わたしなりに結果を急ぐというような形があったと反省した。全員一致して不戦敗は許さないという形で全力を挙げて前進するという結論を得た。その方向に向かって頑張る」と報道陣に語った。

  めどについては「11月までと急いだ結果があるので」と明言しなかった。

  自民党県連は支援候補として増田知事に4選出馬を促し、党本部幹部や大臣がラブコールを送ったこともあったが、増田知事は10月30日、緊急に記者会見し4選不出馬を表明した。事実上、増田知事一本になりつつあった自民党は急きょ、方向転換を迫られた形となった。その後に1カ月以内をめどにして人選を進めたが、期間が限定されたことで県連内の意思統一が不十分となった。

  自民党の難航をよそに達増氏は県内を2〜3巡して全域への浸透を着実に進めている。知事選に向けた後援会づくりは地域分けした82支部中78支部を設立し、残る4支部も近く正式に設立する見通しとなり、3日には小沢一郎民主党代表も出席して盛岡市内で連合会設立総会が開かれた。

  同日、達増氏は記者会見で自民党の難航に対する所感を求められ「それぞれの事情があってのことと思うので、特にコメントはない」と論評を回避。「衆院選のときもそうだが、ほかに誰が立候補するかと横を見ながら選挙に臨んでいくのではなく、有権者の方へまっすぐ前を向いて準備を進めていきたい」と、影響されることなく自陣のペースで進めていく考えを強調した。

  自民党県連では4日、不戦敗はしないという方向を確認したものの、現段階で新しい人物の名前は出ていないという。これまで一連の擁立作業への執行部の責任について問われた玉沢会長は「ありません。恥を忍んでも前進することが最大の責任の取り方」と話し、独自候補の擁立が責任を果たすこととの考え方を示した。

  増田知事は表明時期を早めた理由の一つに不出馬を受けて候補者が増え県民の選択肢が広がることを挙げている。ほかに盛岡市の会社役員、芦名鉄雄氏(61)が出馬を表明している。共産党県委員会も擁立の方向。

 

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