2007年 1月 1日 (月) 

       

■ 岩手の観光新時代 潜在資源に気づこう

 岩手の観光が新時代を迎える。05年の県観光協会の観光統計を見ると外国人観光客の入り込みは対前年比13・7%増加の8万9千人回で、06年度は10万人回に迫る勢い。主力の台湾に加えて大韓航空のチャーター便が初めて乗り入れた韓国や、大連と本県で経済交流が進む中国の観光客も増加し、館内を日中韓の表記で案内するホテルがにぎわっている。今年は平泉の世界遺産登録が現実化し、本県観光の国際化が一層進むことは確実。初めて盛岡市を主な舞台にしたNHKの連続テレビ小説が放映されるなど、観光資源の充実が期待される。本県の観光をどう展開すべきか「観光新時代」と題して、若手関係者に話し合ってもらった。本県の観光を考える。

 冬季観光の柱であるスキー客は10年間で半減しており、全体の入り込みは97年以降、ピーク時の4万人台を割り込んだまま。岩手路の旅情を一層深めるために県民の知恵と工夫が求められる。

  本県観光の潜在力は、県民より県外資本に認知されているようだ。盛岡駅前などに相次ぐ大型ホテル進出で、盛岡エリア内における観光客の収容人数は飛躍的に高まっている。競争は激化するだろうが、それだけの高い可能性を持っていることの裏返しでもある。

  期待の一番は、NHK朝の連続テレビ小説「どんど晴れ」が4月から放送されることだろう。初めて本県を舞台にした朝ドラに、関係者の期待は高い。これを観光客増加にどう結びつけていくか、知恵と取り組みが問われることになる。

  平泉の世界文化遺産登録も大きな追い風になりそうだ。さらに目線は、国内だけでなく海外に向けたいという声も高まっている。スキー場と温泉は有力な観光資源になる。

  ■外国人観光客に着目

  県花巻空港ターミナルビルの久保隆男社長は「台湾の人たちが一番多く、花巻温泉の利用は増えているが空港利用は減っている。よそから回ってきているようだ。エバー航空がほかにシフトして、他の航空会社で対応した」と話し、観光需要の受け皿として空港機能が飽和状態になっていることを痛感する。

  台湾のエバー航空が大型機を就航させ他県にシフトし、2000年度から順調に伸びてきたチャーター便が頭打ちになりつつあるが、観光のため来県する外国人は依然として増加している。

  久保社長は「早く空港整備してターミナルエリアを整備して迎え入れたい。台湾の航空会社がかなり視察に来ているので、来年はかなり増えてくるだろう」とさらなる需要を感じている。

  外国人観光客の入り込みを市町村別に見ると雫石町が30・7%、八幡平市が17・3%で盛岡市の9%を足すと全体の6割近くを盛岡管内が占めている。花巻市は16%、平泉町は13・8%で、世界遺産登録に伴い、北上川流域の外国人観光客の増加が見込まれる。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします