2007年 1月 1日 (月) 

       

■ 〈特集観光新時代〉老舗名物旅館「菅原別館」 出世の宿と評判

     
  座敷わらしについて話す女将の小笠原さん  
 
座敷わらしについて話す女将の小笠原さん
 
  菅原別館(盛岡市天神町1の30)は、座敷わらし伝説がある「出世の宿」。政財界や芸能スポーツ界のたくさんの顔ぶれが定宿にしており、ファンタジックな岩手路を静かに訪れる。

  創業は1970年の岩手国体のとき。女将(おかみ)の小笠原紗都さん(75)は「国体のときには一番新しい宿だった。国体に初めて入った選手団が泊まったときはマスコミが大勢玄関を取り巻いて大変。選手にくりご飯を炊いてあげたら『初めて食べた』と言われて新聞に大きく載ったので、それからほかの旅館でもくりご飯を出さなくてはならなくなってしまって」と、盛岡中がわいていた当時を懐かしむ。

  宿を始めて2年ほどしたころ。ある営業マンが「座敷わらしを見た」と大騒ぎした。

  まさかと思っていたが、同じようなことを言う客が続々と。ある事業に失敗した人が占いに従って家を出てから泊まりに来て、出直したら見事に事業を立て直したこともあった。そんなことが重なって、宿には縁起の神様がついていると感じるようになったという。

  「わたしの身内は全部旅館の一族で、350年くらい続いた旅館。わたしは旅館が好きではなくて奥さんになったが、やはりうずうずして始めた。わたしが小さいころは座敷わらしの話など忘れていたし、絶対にそんなことはないと思っていたが、さまざま良いことが起こるので」と話す小笠原さん。

  若女将で娘の真理子さん(46)は「うちの母が小さいときから座敷わらしが付いていて、母は子供がそのまま大人になったような人なので、おばあさんになっても心配でまだくっついているのでは」とにっこり。

  テレビなどでエピソードが紹介されると政治家、芸能人、スポーツ選手が泊まりに来て、自分の実力プラスアルファの「つき」に恵まれて活躍することがあった。座敷わらしを訪ねてきた人は「24番出世の間」などに泊まり、ポジティブな気持ちで過ごすと座敷わらしが見えるという。電話(019−622−3330)

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