2007年 1月 3日 (水) 

       

■ 盛岡の街並みをスケッチ 大河原さんがお山の湯で小作品展

盛岡市内の古い街並みを中心に描いている大河原伸一さんの作品展「もりおかの街並みスケッチ小作品展」が23日まで、滝沢村鵜飼の滝沢・相の沢温泉お山の湯で開催されている。浴室前の展示スペースに飾られた18点の作品が入浴客の目を楽しませている。

  盛岡市東黒石野在住の大河原さん(65)は、細いペンと水彩絵の具を用いて市内にある昭和初期ころの建物を描く。大河原さんの作品の特徴でもある細部まで細かく描かれた建物は、まるで街並みを切り取って記録したような印象を受ける。建物の輪郭などを描く線も直線ではない手描き独特のもので、写真とはまた違った温かみを感じさせる。

  構図も他の人とは異なった角度から建物に焦点を当てている。古い建物の後ろにそびえ立つマンションや近代的な建物は新しいものと古いものがうまい具合にコントラストを醸しだし、当時の建物がより際立つ。

  同市中ノ橋通の岩手銀行中ノ橋支店を描いた作品は、1969年に建てられた建物と手前の道路を走るカラフルなバスが絶妙。特徴的な赤れんがは極細の筆で一枚一枚色づけされ、窓枠や屋根の部分も実に細かく描かれている。

  大河原さんの作品に描かれた建物には、現在は既に取り壊されているものや周囲の環境が大きく変化し、当時の面影が残っていないものもある。一方で普段何げなく通り過ぎている町中にひっそりとたたずむ建物の存在を改めて教えてくれるものもある。

  今回の展示会では、小岩井農場や北上川の河畔、現在の県立大学の場所にあった旧滝沢畜産牧場から望む岩手山を描いた作品も数点展示される。中には展示会にあわせて描き上げたという冬の岩手山をバックにしたお山の湯の作品もあり、季節や見る角度によって表情の異なる岩手山の風景が見て取れる。

  お山の湯での作品展は大河原さんが以前、同施設の指定管理者であるアルプスビジネスクリエーション宮城の関連会社に勤めていたことから実現。飾られている作品は大河原さんが描きためてきた50点ほどの中から同社の畠山治所長が選んだ。

  大河原さんは「喫茶店などでの展示会よりも、お風呂に入りに来たいろいろな人に見てもらえる。今後は岩手山や駅舎などシリーズで展示したい」と話す。11月に10周年を迎えたお山の湯では小学生の書道作品を皮切りに館内の展示スペースを利用した展示会を企画。1月以降もパッチワークなどの展示会を予定している。

  畠山所長は「年に数回来る人にも、展示があるから行こうと思ってもらえるようになっていければ」と話す。

  問い合わせ先は電話680−2588。

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