第85回全国高校サッカー選手権大会は6日、東京・代々木の国立競技場で準決勝2試合が行われ、盛岡商は優勝候補の八千代(千葉)を1−0で下し、初めての決勝進出を決めた。得点は後半ロスタイム中の幸運なオウンゴールだったが、盛岡商は優勝候補相手に前半から互角の戦いを演じ、後半は押し気味に相手陣内で戦いを進めるなど実力をいかんなく発揮した。決勝進出は県勢として46年ぶりの快挙。決勝戦は作陽(岡山)と8日午後2時5分から国立競技場で行われる。どちらが勝っても初優勝。
強い雨と風の中で体力の限界を尽くした戦いだった。ピッチ上には水が浮き、選手は滑り、パスは途中で減速した。前半、風下に回った盛岡商は風に苦しめられた。累積警告でFW東舘が出られない不利もあった。八千代の側もグラウンドの水に遮られて得意のパスに精度を欠いた。しかし、試合を支配したのは最後まで途切れない盛岡商の運動量だった。
前半は八千代に中盤を支配され波状的な攻めに遭ったが、盛岡商はプレスの動きを早くしてコースをつぶし決定機を与えなかった。
逆に、ワントップのFW成田が相手守備を3〜4人引き寄せて守備陣形を崩し、いったん戻したボールを空いたサイドに走らせて再三の好機を演出した。後半、八千代側の運動量が落ち盛岡商が中盤を支配。成田を軸に多彩な攻めを展開したが、そのたびにキーパーの固い守備に阻まれた。
2分表示のロスタイムも半分を経過してからサイドを切り込んだ林が右コーナーキックを得た。その林がけったボールは直接ゴールに向かって飛び、パンチングしようとしたキーパーの両手をかいくぐるように体に当たってゴールに飛び込んだ。
試合後、インタビューに答えて斎藤監督は「雨がむしろ味方した。選手がよく頑張ってくれた」と選手の健闘をたたえた。
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