2007年 1月 11日 (木) 

       

■  〈校長室の窓から〉127 野口晃男 掃除を怠ける子には

 【先生、あなたならどうしますか】

  中学年の学級。掃除を怠けるA君がいます。友達から、自分勝手だと思われています。でも、好きなことに熱中するという良さがある子です。

  子供たちへの口上

  (明るい声と笑顔で)

  「○○学級のみんなは、頑張って教室を掃除しています。とてもうれしいことです」

  (重々しく、まじめ顔で)

  「だた一つだけ、残念なことがあります」

  (しばし間を開けて、ゆっくりと)
「みんなが頑張っているのに…」

  (「ああ、A君のことだな」と思い始めたころ、きっぱりと言い切る)
「全員に関係することです」

  (しばし、間を開けて、静かに)
「教室の 隅々が 汚れているのです」

  (「ああ、本当だ」「汚れている」「綿ごみがある」の声が出るのを待って)
「ここをきれいにできるのは、力があって、熱中したらとことんやる人だけでしょう」

  (子供たちが「ああ、A君ならできるかも」と思い始めたころ、A君と目が合う)
「…」

  (しばし間があって、おもむろに)
「この仕事をやれる人がいるとうれしいですね」

  A君が手を挙げ、みんなから「A君がいいでーす」の声が上がる。自薦他薦一致の瞬間である。

  【準備するもの】

  歯ブラシ、古スプーン、ビニール袋、台ばかり、図表。

  @歯ブラシでごみをかきだし、スプーンですくいビニール袋に詰めるA教室を済ませると廊下やベランダを掃除B集まったごみを台ばかりで計って図表に記入する。

    ◇   ◇

  掃除を怠ける子がいる、係活動が停滞している、学級の和がとれていない。どれも担任の工夫でよい方向に変えることができます。

  変わらない原因は、教師が、子供の欠点だけを直そうとすることにあります。子供の良さに目がいけば方法はいくらでもあるのです。
(盛岡市教育相談員)
 

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