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国指定、県指定の重要文化財などが数多く展示された特別展の会場 |
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盛岡市愛宕町の市中央公民館(高橋清明館長)で、所蔵指定文化財の特別展が開かれている。3月21日まで。秀吉の朱印状や黒田如水の兜(かぶと)など戦国時代にさかのぼる文物や、南部重直の墓所から発見された慶長小判を見ることができる。市や法人が所蔵している指定文化財と候補の財物約50点を展示。盛岡の近世を知るよすがとして市民が鑑賞している。21日と2月18日の午後1時半からは解説会が行われる。
特別展には室町時代から明治時代にかけての国指定重要文化財9点、県指定有形文化財14点、市指定有形文化財5点、指定文化財候補12点などを展示。衣装、刀剣、銃などは各時代の最も優れた技術を今に伝える。工芸品からは当時の文化の精髄を、古文書からは盛岡藩の成り立ちと治世の様子がうかがわれる。
「豊臣秀吉朱印状」は小田原参陣のあと南部信直に交付された南部七郡の領地を保障する書状で、近世大名として政権を樹立する証文となった。領地所有権、妻子の京都常駐、検地、軍役負担などの五箇条で、本県史上の第1級史料として公開されている。
黒田如水の「銀白檀合子形兜」は名軍師として知られる戦国武将の形見の武具で、黒田騒動により南部家に預けられた栗山大膳が盛岡に伝えた。6枚の鉄板を継ぎ合わせて、椀の形の鉢をかぶせて白檀に漆を塗ったもの。「盛岡藩雑書」は正保から天保までの約200年にわたる藩の行政資料。代々の家老が日付ごとに藩内の産業、民俗、宗教、天候や災害などについて日付ごとに記している。15年分の欠本があるが、189冊が残されている。
「慶長小判」は南部重直の墓所から発見された12枚。貴重な物なので学芸員立ち合いで公開している。同館の似内啓邦学芸員は「小判は江戸時代に何回も改鋳しているが、最初の慶長小判が最も価値がある。だいたいが江戸座と駿河座で、京座のものはなかなか出てこない」と話し、江戸時代の金融を知る上で貴重な価値がある。重直が没した寛文4(1664)年の年代で既に流通していた小判で、幕藩体制のもと経済が安定、発展していたことが分かる。
このほか「前装式火縄銃」「雉子頭雌雄御太刀拵」「本小札沢潟裾紅毛糸二枚胴具足」など、南部氏の威光が絢爛(けんらん)としていたことを伝える文化財が、歴史を今に語りかけている。
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