2007年 1月 12日 (金) 

       

■  自然遊びの楽しさを子供に 滝沢村保育協会が実践例集まとめて手引き発刊

 社会福祉法人滝沢村保育協会(根口勉理事長)は設立30周年を記念し、同村の自然を生かした遊びの実践例をまとめた「子どもに豊かな自然遊びを−自然に親しむ滝沢村の手引き」(A4判、71ページ)を発行した。同協会は子供たちに自然の営みや素晴らしさを伝える保育の実践に力を入れている。手引きでは、各保育園が取り組んだ「自然遊び」の実例や村内に生息する生き物の特徴などを分かりやすく紹介した。「自然と触れ合い子供たちも、保育士も変わった。自然から学ぶ本当の豊かさを多くの人に伝えたい」と願っている。

     
   滝沢村保育協会が自然遊びの手引きを発行。自然の力を実感する根口勉理事長(中央)ら。チョウの標本は保育士たちが作成=南巣子保育園  
 
 滝沢村保育協会が自然遊びの手引きを発行。自然の力を実感する根口勉理事長(中央)ら。チョウの標本は保育士たちが作成=南巣子保育園
 
  同協会は1977年1月に発足。現在、村内で10の保育園を運営している。村の自然に詳しい根口理事長(73)の就任をきっかけに、05年度から「自然遊び」を積極的に取り入れる活動を始めた。
 
  05年度には各保育園の園児も参加し13回にわたる職員研修を開催。根口理事長が講師を務め、花や木を使った工作や湿地での生き物探し、野鳥観察など12の自然遊びの例を学んだ。今年度はエゾタンポポの観察、昆虫地図作り、雫石川での川虫調べ、秋の葉っぱの色分けとペンダント作りなど各保育園が工夫を凝らした自然遊びを実践している。虫取り網を持って野山を駆け回ったり、生き物をじっくり観察したりする機会が増え、子供たちの体力や集中力は格段にアップした。

  根口理事長は小学校教諭のかたわら、ライフワークとして自然観察を続け、川井村の区界少年自然の家所長や葛巻町教委教育長などを歴任した。園児の散歩の様子を見て当初は「こんなに自然に恵まれた村なのに、先生が子供の遊ばせ方を知らない」と感じたという。

  「先生が変われば、子供も変わる。トンボを見て『アキアカネが飛んでる』と声が上がる。鞍掛山も平気で登るようになった…」。若い保育士や子供たちが、たくましく成長する姿を目の当たりにし、自然の力を改めて実感している。

  手引きでは各保育園による15の実践例のほか、樹木の葉や木の芽の見分け方、動物の足跡、雫石川の生き物など自然遊びの素材をイラスト入りで紹介。自然遊びの場所として村内にある公園や演習林の特徴も説明している。子供はもちろん、大人の自然散策資料としても活用できる内容だ。

  同協会の太田マリ子・南巣子保育園長は「自然の中でたくさんの不思議に出合い、子供たちの集中力や持久力が伸びたと感じる。一番、変わったのは若い先生かもしれない」と話す。手引き作成委員会委員長の小野秀一・姥屋敷保育所長は「子供はもともと外で元気に遊ぶのが好き。親子で一緒に自然を楽しむきっかけにもなれば」と願っていた。

  手引きは900部作成。70部は1冊1500円で一般販売する。問い合わせは同協会(電話687−3580)または南巣子保育園(電話688−7706)へ。


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