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この稿でも何度となく登場する悪役キャラ、オオカミ。そのたびに「コワモテ、ハラペコ、オマヌケ」という紹介をされて、最後は決まってほうほうの体で退散、やれめでたや、というのがお約束。この扱いに抗議し、オオカミ一族の誇りを懸けて名誉挽回(ばんかい)の一戦を試みる個体も少なくないのですが、結果は無残、返り討ちの憂き目に遭うのが関の山…。
ここに、かつて一敗地にまみれた屈辱をはらすべく、過去の対戦データ、テキの習性、ワザ等々をテッテイテキに研究分析し、克服したオオカミが登場、リターンマッチを挑む、というのが今週のオハナシです。
まずは体力強化、イメージトレーニング、そしてマスコミ操作で準備は万端。ドレスアップもキメて、いざ積年の怨敵(おんてき)、コブタの兄弟やヤギの家族(かれらには本当にヒドイ目に遭ってますネ)に「お礼参り」。…でもやっぱり、「ところが」!
おなじみ童話のオールスター・キャストで展開する、いかにもフランス的、ユーモアとアイロニーたっぷりの一冊です。嗚呼(ああ)、オオカミくんの未来に幸多かれ。
【今週の絵本】『もどってきたぜ!』G・D・ペナール/作、石津ちひろ/訳、評論社/刊、1365円(税込み)7歳〜(2000年)
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