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06年度、県内で捕獲されたツキノワグマが1月17日現在で248頭に上り、記録の残る1978年度以降で最多となったことが分かった。捕獲のうち241頭は有害捕獲で、狩猟解禁を前に県が狩猟の自粛を要請したため狩猟は7頭にすぎない。今年度はブナ堅果豊作の翌年となったたため、親子グマの出没や夏から秋の餌不足から例年よりも被害増加が予測され、昨年3月に注意報が出されていた。人身被害は15件16人と、出没数が今年度の半分以下だった前年度より1件1人少ない。
捕獲状況は1月23日、盛岡市内で開かれた県のツキノワグマ保護管理検討委員会(委員長・由井正敏県立大学総合政策学部教授)で示された。
今年はブナなどクマの餌となる実の豊作の翌年となったため、子連れグマの出没や餌不足による行動範囲の拡大が予測された。県は「ツキノワグマの出没に関する注意報」を全国で初めて発令。注意を促した。今年度は昨年6月5日の同委員会で捕獲上限数を94頭と設定したが、出没数は予想通り多くなった。
捕獲数は北上高地で112頭、北奥羽で136頭の計248頭。10月23日時点で有害捕獲が213頭に上っていたため、同25日付で県猟友会や各都道府県猟友会に、猟期における狩猟の自粛を要請した。このため狩猟は北上高地の7頭にとどまっている。
過去の捕獲数を見ると、前年度は128頭。近年では今年度と同様な状況だった01年度は200頭。これまでに最も多かったのは86年度の223頭だった。有害捕獲だけを見ると、01年度は142頭、86年度も118頭と多く、今年度の232頭(昨年11月15日現在)は群を抜いて多い。
出没と人身被害の状況は、今年度の出没が585件に対し人身被害は15件16人。このうち人里は5件だった。ブナの実が豊作だった前年度は出没が260件に対し16件17人で、このうち人里は1件だけ。前回のブナの実が豊作の翌年となった01年度は出没が435件に対し人身被害は22件24人と多かった。
今年度はこれまでのところ、出没数が多かった01年度よりも被害件数が少なく、県では注意報発令や市町村などの広報活動など注意喚起に一定の効果があったとみている。それでも79年度以降では4番目に多い被害件数となっている。
同委員会では07年度の保護管理施策の取り組み予定についても協議したが、捕獲上限数は例年どおり、今年度の捕獲数が確定後に委員会で協議し決める。
ブナ堅果の豊凶調査で今年度は凶作と示され、出産率が低下すると考えられ、今年度に多数の有害捕獲があったことから、07年度は大量に出没する恐れは少ないと推測されるという。
しかし、例年、人身被害者数が全国ワーストクラスという現状から、引き続き被害防除に関する注意喚起を図る考え。
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