2007年 2月 4日 (日) 

       

■  県内5大学長がシンポジウム 未来の地域連携に大学の果たす役割は

     
  5大学の学長による未来の地域連携に関するシンポジウム  
 
5大学の学長による未来の地域連携に関するシンポジウム
 

 いわて5大学共同シンポジウム(いわて5大学学長会議の主催)は3日、盛岡市内のホテルで開かれた。岩手、岩手医科、富士、盛岡、県立5大学の学長が初めて一堂に会し、パネルディスカッションした。テーマは「未来の地域連携に果たす大学の役割」。それぞれの大学の専門領域や連携の可能性を探った。

 5人がそれぞれ地域連携やその考え方、大学独自の取り組みを報告した。

  平山健一岩手大学長は「世の中は思っているよりも速いスピードで変化している。未来というよりも、きょう、あすの地域連携を考える時代になっている。岩手の持つ風土そのものが助け合いであり、やればやるほど成果が上がると考える。互いに小さなパイを奪い合うのではなく、競争よりも連携していく風土ではないか」と一層の連携の必要性を説いた。

  佐藤俊一岩手医大学長は「医療の向上のため地域に貢献するのが当大学の使命」と述べ、05年に医学部修士に社会人の門戸を広げたこと、特定機能病院の認可、県内医師確保対策など実績を説明。「建設中の矢巾町キャンパスには薬学部を新設し、教養部を移転して4月にオープンする。医学、歯学、薬学の医学系総合大学になる。本当の意味で医療向上に貢献できる」と述べた。

  小山田了三富士大学長は「経済大学として経済学の優秀な教員がいるが、その才能は開発、発展に時間を費やし、貧困に関する研究をしていないとの批判を受けるという。そこで地域経済活性化への貢献にテーマをしぼった」と説明。花巻市東和町土沢で地元のまちづくり会社と協力したまちの魅力づくり、観光誘客策への取り組みを紹介した。

  園井英秀盛岡大学長は地球規模で考え、地域で活動することを原点に「視野は内と外、大と小が常に必要」と主張。米国のブッシュ大統領の一般教書演説を引用。資源エネルギー問題で代替エネルギーとしてのバイオエタノールなど生物燃料の開発に触れた。「本県にかかわりがないわけがない。岩手は農業立県であり、5大学が何らかの提案をしては」と訴えた。

  谷口誠県立大学長は「優秀な職員は県の人事で派遣され、2、3年で本庁に帰る。教職員の一体化をどう図るかだ。一度派遣されたら専念してほしい。県財政が減る中で、外部資金をどう集めるか。企業はもうからなければ出資しない。それに応じた実績を挙げるためにも必要なことだ。ケチなことを言わず他大学から引き抜きがあり、こちらも引き抜くようでなければ」と説いた。大学関係者ら約250人が参加した。


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