2007年 2月 5日 (月) 

       

■  〈漢方豆辞典〉12 白澤順 血液の考え方

 最近、血液サラサラとかドロドロ血という言葉を耳にしますが、漢方でいう「血液とは何か?」ということについてお話します。

  まず血液のことは血(けつ)と表現します。体の大変重要な構成成分の一つで血以外は気(き)と水(すい)で大きくこの3つの気・血・水で人体は構成されていると考えます。

  血の具体的な働きは、全身に栄養を供給し、潤すことです。

  血の足りている人は顔色が良く、筋肉が充実し、皮膚と毛髪もうるおいとつやがあり、視力もよく関節活動も機敏です。

  もし、血が不足するとふらふらして目がくらみ、顔色がうす黄色になったり、毛髪が薄く干からび、皮膚は乾燥し、四肢がしびれ、動きがにぶるなどの現象が現れます。

  このほか、血は人体の精神活動の主な基礎物質で、血が足りていると精神は充実し、精神と意志もはっきりし、感覚もするどく、よく動くことができます。

  血が不足すると、記憶力が減退し、失眠、多夢、イライラ、時にぼんやりしたり、胸がドキドキして不安になり、意識がはっきりせず、ノイローゼなどの症状が出ます。

  そして、この血は人が食する食べ物や飲み物をもとに出来ており、その製造場所は西洋医学でいう消化器(胃や腸)で行われると考えます。

  血が不足しているという言葉が出てきましたが、この状態を血虚(けっきょ)と診断し、補血薬(ほけつやく)という生薬を中心に処方します。

  次回は血虚と補血薬についてお話しいたします。

  (和漢屋薬局、盛岡市仙北2の9の1、電話019−631−1193、http://www.wakanya.jp/)


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします