2007年 2月 7日 (水) 

       

■  珍しい「多字一石」など展示 盛岡市遺跡の学び館で埋蔵文化財展

     
  「盛岡を発掘する」で多字一石を見学する人  
 
「盛岡を発掘する」で多字一石を見学する人
 

 盛岡市本宮の市遺跡の学び館で1日から第24回埋蔵文化調査資料展「盛岡を発掘する」が開かれている。06年度に市内で行われた19件の発掘調査のうち、8つの遺跡を中心に231点の出土品を展示している。

  宿田南遺跡(北夕顔瀬)は個人宅の建設に伴う調査。経塚があり、直径20〜30センチの平たい河原の石に写経された「多字一石」が出土した。11点を展示している。

  同館の佐々木亮二文化財主事は「石の両面に書かれているものもあり、多くの文字が石に書写されているものは県内では珍しい。国内の出土例から鎌倉時代のものではないか」という。一つの小さい石に1〜3字の梵(ぼん)字が記された「一字一石」も4点展示されている。

  本町通の盛岡城遠曲輪(とおくるわ)跡は盛岡城の最も遠い位置にある外堀跡。そこからは南部藩の御紋である向鶴を施した瓦が28点出土した。天保4年(1833年)に書かれた『盛岡砂子』には城下の入り口に盛岡藩御用窯の「寺町窯」があったと記されてあり、今回の外堀の調査でその存在が実証された。

  これまでの調査から向鶴の羽根の形状などで瓦の製作年代は分かっている。その年代に照らし合わせても、ちょうど記録にある18世紀初頭の窯であることと一致するという。

  佐々木主事は「これまで堀の発掘調査では資料になるような出土品は少なかったが、たまたま堀の近くにあった御用窯の瓦が出土された珍しい例」と解説した。

  このほか玉山区芋田の昼久保遺跡で発掘された貝殻文土器(縄文時代早期)、志波城跡から出た鉄くずである鉄さい(平安時代)、三本柳の西鹿渡遺跡から出土した土製紡錘車(奈良時代)などが展示されている。

  3月4日は職員が講師として調査の成果について映像を交えながら分かりやすく解説する。展示は6月24日まで。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします