2007年 2月 8日 (木) 

       

■  〈校長室の窓から〉134 野口晃男 責任の取り方を読んで

 「校長室の窓から」を読んだ高学年の子が校長室に来ました。

  「わたしは班長なんですが、班員の中に、宿題をやってこない人がいて困っています」

  そこで、わたしは言いました。

  「やってこなかったことだけを問題にしないで、できなかった訳を聞いてみるといいですよ。もしもその子が、何か別のことに熱中して、そのために時間がなくなったのであれば、何かいい方法をアドバイスすることができると思いますよ」

  そして続けました。

  「校長室の窓からで紹介した学級では、忘れてきた子のために、いろいろな方法を考えて、毎朝の話し合いを続けたそうですよ。でもどうしても直らないので、毎朝の話し合いにしないで、勉強の意味を考えさせることにしたのです。○○さんも班長だからといって1人で心配しないで、学級のみんなで相談してみるといいですよ」

  紹介した4年生の学級では、多くのことを自分の頭で考え、多くの楽しいことを友達と仲良く協力して実行しています。

  友達に対する思いやりが人一倍あるこの学級の子供たちは、やるべきことをやってこなかった友達に何とか気づかせようと懸命だったのです。

  それが何日も続いたものですから、担任からのあのメッセージとなったのです。

  もちろん、学級担任の先生も、決して忘れ物をする子を見放したのではなく、高学年の仲間入りをした4年生の子供たちに対して「友達が、これほど心配して考えてくれているのだから、あなたも、もっと真剣に考えなさい」と言いたかったのです。

  学級で行われる指導には、いろいろな方法があります。

  Aの学級で行われた指導の方法が、そのままBの学級でうまくいくとは限りません。

  ましてや、1年生と6年生とではそれぞれに違いがあり、その学級や学年だけ通じる歴史があるからなのです。

  4年生のあの学級の子供たちも、そして、きょう校長室を訪れたこの班長さんにも、きっと新しい歴史がその心に刻まれることと思います。
(盛岡市教育相談員)

 


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