2007年 2月 9日 (金) 

       

■  QRコードの案内板で携帯電話に写真表示 岩手大学でシステム開発

     
   携帯電話のQRコードを利用した「岩手大学タイムナビゲーション」。システムを考案した田中隆充助教授(中央)  
 
携帯電話のQRコードを利用した「岩手大学タイムナビゲーション」。システムを考案した田中隆充助教授(中央)
 

 岩手大学教育学部芸術文化課程の田中隆充助教授(38)は、携帯電話のQRコード読み取り機能を活用し、その場の過去の建造物や風景画像などを携帯電話の画面に表示させるシステム「岩手大学タイムナビゲーション」を制作した。歴史や風俗の変遷を臨場感ある情報で体感してもらおうという試み。8日、キャンパス内の4カ所にQRコードを表示したステンレスパネルが設置され供用が開始された。観光案内などにも利用できるアイデアで、盛岡市内のアーカイブ化への足がかりにしたいという。


 パネル(高さ約1メートル、QRコード表示部分20センチ四方)が設置されたのは人文社会科学部そばの球技場前、教育学部入り口付近、農業教育資料館前、旧正門・旧門番所付近の4カ所。携帯電話でQRコードを読み込むと、過去に撮影されたその場の風景や建造物が、解説と共に携帯電話の画面に表示される。

  たとえば農業教育資料館前のパネルでQRコードを読み取ると、盛岡高等農林学校本館として利用されていた明治期、大正期の建物の写真など3枚と解説が表示され、岩手大学発足の歴史に触れることができる。

 

     
  QRコードを利用して携帯電話の画面に映し出された教育学部の校舎  
 
QRコードを利用して携帯電話の画面に映し出された教育学部の校舎
 

コンテンツは大学に保管されていた当時の写真を活用して作成。内容の更新も簡単で、ニーズに合わせて写真や解説を追加したり、クイズの要素を取り入れたりすることも可能だ。当初は携帯端末の位置情報システムの利用を考えたがコスト面で問題があり、より安価に利用できるQRコードで実用化した。 

  ステンレスパネルの制作費は1台あたり約5万円。今後、学内の設置台数を増やし利用者の反応を探る。盛岡の街中での活用も考えていきたいという。

  約10年前から構想を温めてきた田中助教授は「当時の服装や看板のデザインなどガイドブックには載っていない臨場感あふれる情報を直感的に伝えたかった。利用者を相互に情報交換しながら内容を充実させていきたい。本当の歴史とは何か考えるきっかけになれば」と意欲を燃やしていた。


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