2007年 2月 10日 (土) 

       

■ マニフェスト検証大会に出席 増田県政自己採点は70点

     
  自身のマニフェストを自己評価する増田知事  
 
自身のマニフェストを自己評価する増田知事
 

 県知事マニフェスト検証大会(日本青年会議所東北地区ブロック協議会など主催)は9日夜、盛岡市内で開かれた。出席した増田知事は、03年知事選で自ら掲げたマニフェストの達成度評価を「70点」と自己採点した。岩手競馬問題についてはマニフェストに触れていないが「見通しが非常に不十分だった」との認識を示した。次期知事選の候補に向けては、政策論争の活発化へ期待を込めて自身が考える課題と目指すべき方向を「いわて夢創造宣言07」として示した。

 増田知事はマニフェストに掲げた公約は県の「誇れるいわて40の政策」で具体化したと説明。その評価数値を達成度に換算した。数値目標100まで到達したのが全体の60%、ほぼ達成が30%として「全体でだいたい70点の実効率」と採点した。

  「プライマリーバランスの黒字化はなんとか達成しているが、現県政の中で問題になっている県競馬組合、岩手競馬存続の問題についてマニフェストには直接触れていない。3セク、出資法人の問題の中に具体的に言及していない。これについては対策が非常に後手に回ってしまった。競馬組合の自助努力で再建を達成するつもりだったので見通しが非常に不十分だった」と述べた。

  個別の達成度については緊急課題の「雇用対策」を85点と採点。若年者の雇用支援としてジョブカフェ設置、建設業の労働移動を円滑にする研修を取り組みと主張。県南の自動車関連の産業集積、サービス産業関連の雇用の増加を成果に掲げた。一方で若者の就職3年以内の離職率の高さや非常用雇用の増加などを今後の課題に据えた。

  同じく「青森県境産廃不法投棄への取り組みと循環型社会の形成」は84点と評価。産廃の全量撤去と環境再生、監視指導体制の再発防止対策を課題に挙げた。

  7つの重点施策では「スローライフを基調とした食と森先進県」が79点と最高点で、次いで「新しい次代を担う人づくり先進県」の76点、「バリアのないユニバーサル社会先進県」の75点、「21世紀型の産業先進県」の74点、「安心して暮らせる社会先進県」の67点が続く。

  逆に「環境首都を目指す環境先進県」が44点と「一番低く落第点」と説明。「だれでもいつでも情報を受発信できる情報先進県」は50点で地上波デジタル放送に伴う不感地域の未解消や情報格差の遅れを評価の理由に挙げた。

  次期県政へ託す「いわて夢創造宣言07」では理念として「地域の自立(自律)」「岩手らしさの追及」「変革への挑戦」を掲げた。具体の取り組みは重点政策に@産業A人材B人口減少C環境D交流−を、緊急対策に「地域医療の確保」と「県北沿岸振興」をそれぞれ示した。

  @は主に農林水産業の振興と金融機関の役割が大きいとして産学官金の連携の必要性を説いた。Bは限界集落対策、Dは国際的視野の醸成、国際交流・観光を提案した。

  増田知事は「各候補者がマニフェスト作成の参考の一つに、あえて政策論争を活発化させるうえで次の課題として考えることを示した」と説明した。

  一方、斎藤俊明県立大教授は第3者評価で「66点」と辛く採点。マニフェストの作成、実行、進ちょく度、評価に分類して全17項目の総合点を出した。

  「作成までさかのぼらないと、どういう思い、経過で書いたかよく分からない。進ちょく度は本来取り組み度、情報公開度、協働度だが、目標達成度のみで評価した」とし、作成や評価の分類で厳しい採点をした。「大学の試験は60点でまあ合格。卒業できるかなという感じ」と述べた。


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